教団 アノニマス
第1章 罪と罰
横浜市内の5階建てマンションの中に、探偵事務所がある。
一室のドアには、小さな紙が貼ってありそこには、興信所佐村と書かれてある。
事務所の中央に大き目のテーブルが置いてあり、その脇にテーブルを挟んでソファが置かれてある。
この事務所の主任が、佐村浩二である。
来客用のテーブルの上にコーヒーが入ったマグカップを置き、飲みながらスポーツ新聞を読んでいる。
ここ最近は競馬も連戦連敗で、ギャンブルには向いていないと考えるこの頃である。
しかし、やめられないのは経営が火の車だったのだ。
この不景気で顧客がどんどん減り、先月は一人も客が来なかったのである。
「なんとか・・・・しなければ・・・・」
流石の佐村も、焦りを感じていた。
「主任、今電話があって依頼したい件があるので、もうすぐ来ますが・・・」
「えっ、何だって客が来た!!何ヶ月振りかなあ」
女が頷いた。この女性が佐村のサポートをしてる余羽美樹である。
「来たら、すぐ通して下さい」
佐村が言ったとたんに、玄関のチャイムが室内に鳴り響いた。
美樹がドアを開けると、50代の中年女性が立っている。
「佐村浩二さん、いますでしょうか?」
ご婦人は、和服姿でおっとりと喋った。
「はい、お入り下さいませ」
美樹がそう言って、婦人を室内に招きいれた。
婦人がすり足で静かに歩き、佐村が座るテーブルの前までくると。
「初めまして、わたくし毛瀬法子と言います。ご相談したい事が御座いますの」
佐村が、立ち上がって。
「興信所の主任をしております佐村浩二です。どうぞお掛け下さいませ」
佐村がそう言って右手を差し出すと、法子が静かに腰掛けた。
佐村も久しぶりのお客なので、緊張気味である。
「それで、ご用件を・・・・」
法子が、頷き。
[私のいとこが、家出をして現在行方不明になっています。それで従姉妹を探してほしいのです。
[名前を教えていただだけない でしようか]
名前は、盛愛留と言います。現在17歳で、高校3年生です。
法子は、淡々と答えた。
[愛留さんが、通学している学校の名前を教えて下さい]
[都内の、神和女子高等学校だと思います]
佐村は、書類にペンで記帳している。
一室のドアには、小さな紙が貼ってありそこには、興信所佐村と書かれてある。
事務所の中央に大き目のテーブルが置いてあり、その脇にテーブルを挟んでソファが置かれてある。
この事務所の主任が、佐村浩二である。
来客用のテーブルの上にコーヒーが入ったマグカップを置き、飲みながらスポーツ新聞を読んでいる。
ここ最近は競馬も連戦連敗で、ギャンブルには向いていないと考えるこの頃である。
しかし、やめられないのは経営が火の車だったのだ。
この不景気で顧客がどんどん減り、先月は一人も客が来なかったのである。
「なんとか・・・・しなければ・・・・」
流石の佐村も、焦りを感じていた。
「主任、今電話があって依頼したい件があるので、もうすぐ来ますが・・・」
「えっ、何だって客が来た!!何ヶ月振りかなあ」
女が頷いた。この女性が佐村のサポートをしてる余羽美樹である。
「来たら、すぐ通して下さい」
佐村が言ったとたんに、玄関のチャイムが室内に鳴り響いた。
美樹がドアを開けると、50代の中年女性が立っている。
「佐村浩二さん、いますでしょうか?」
ご婦人は、和服姿でおっとりと喋った。
「はい、お入り下さいませ」
美樹がそう言って、婦人を室内に招きいれた。
婦人がすり足で静かに歩き、佐村が座るテーブルの前までくると。
「初めまして、わたくし毛瀬法子と言います。ご相談したい事が御座いますの」
佐村が、立ち上がって。
「興信所の主任をしております佐村浩二です。どうぞお掛け下さいませ」
佐村がそう言って右手を差し出すと、法子が静かに腰掛けた。
佐村も久しぶりのお客なので、緊張気味である。
「それで、ご用件を・・・・」
法子が、頷き。
[私のいとこが、家出をして現在行方不明になっています。それで従姉妹を探してほしいのです。
[名前を教えていただだけない でしようか]
名前は、盛愛留と言います。現在17歳で、高校3年生です。
法子は、淡々と答えた。
[愛留さんが、通学している学校の名前を教えて下さい]
[都内の、神和女子高等学校だと思います]
佐村は、書類にペンで記帳している。