
教団 アノニマス
第1章 罪と罰
少し呼吸が落ち着いた所で、仕方無く湯田のアパートに戻る事にした。
アパートの前までくると、部屋の中から灯りが洩れている。
外階段をのぼり、部屋のドアをノックしたが応答は無い。
何回かノックをして見たが、出てくる気配は全く無い。
その瞬間、嫌な予感が脳裏を過ぎった。
ドアノブに手を掛けると、ほんの少し開いた。鍵は掛かっていない。
ゆっくりと扉を開けると、非常に中は明るい。
部屋の中を見渡すと、八畳一間のワンルームになっていて、床は畳敷になっている。
隅にテレビとクローゼット以外、1人で住むにはちょうど良い。
部屋の真ん中に布団が敷かれていて、湯田が布団を被って寝ている様子だ。
「湯田さん、夜分遅くすいません。先程の佐村ですが、少しお話しをうかがいたいと」
声を掛けても返事がないため、恐る恐る毛布を捲くって見た。
湯田は佐村と反対側に、横になっている。
左手で湯田の胸部を触ると、掌に血がべっとりと付着している。
「うわわー!湯田さん!!」
驚きの余り、佐村が喚いた。
よく見てみると、湯田の頭部と胸部に銃弾が撃ち込まれていたのだ。
既に、血液が床に流れ出していた。
またも、腰が抜けてその場にへたり込んだ。
動転した気持ちが落ち着くのを待ってスマホで通報すると、数分後にサイレンの音が
聴こえて来た。
外階段から激しい靴音が聞こえた瞬間、真っ先に入ってきたのは士門刑事だった。
士門刑事が、佐村を観るなり。
「第一発見者の方でしょうか?部屋の外で……何処かで会った様な」
「さっき、湯田さんの店にいた興信所の佐村と言います」
「あの時の探偵の方ですね、現場検証を行いますので外で待って下さい」
そこに、外からステッチャーを持った救急隊員が入って来た。
鑑識が湯田の遺体を、カメラで撮影している。
その後、遺体はステッチャーに載せられ、外に運び出されたのだ。
士門と佐村が、合掌した。
佐村の所に、士門刑事が来ると。
「質問、宜しいですか?」
佐村が、大きく頷いた。
「何故、佐村さんが湯田さんの店にいたのでしょうか?」
「依頼者から、湯田さんの近況を調査して欲しいと頼まれたものですから」
「取り敢えず、第一発見者という事で署までご同行願いたいのですが」
佐村が頷き、士門刑事の車に乗りこんだ。
アパートの前までくると、部屋の中から灯りが洩れている。
外階段をのぼり、部屋のドアをノックしたが応答は無い。
何回かノックをして見たが、出てくる気配は全く無い。
その瞬間、嫌な予感が脳裏を過ぎった。
ドアノブに手を掛けると、ほんの少し開いた。鍵は掛かっていない。
ゆっくりと扉を開けると、非常に中は明るい。
部屋の中を見渡すと、八畳一間のワンルームになっていて、床は畳敷になっている。
隅にテレビとクローゼット以外、1人で住むにはちょうど良い。
部屋の真ん中に布団が敷かれていて、湯田が布団を被って寝ている様子だ。
「湯田さん、夜分遅くすいません。先程の佐村ですが、少しお話しをうかがいたいと」
声を掛けても返事がないため、恐る恐る毛布を捲くって見た。
湯田は佐村と反対側に、横になっている。
左手で湯田の胸部を触ると、掌に血がべっとりと付着している。
「うわわー!湯田さん!!」
驚きの余り、佐村が喚いた。
よく見てみると、湯田の頭部と胸部に銃弾が撃ち込まれていたのだ。
既に、血液が床に流れ出していた。
またも、腰が抜けてその場にへたり込んだ。
動転した気持ちが落ち着くのを待ってスマホで通報すると、数分後にサイレンの音が
聴こえて来た。
外階段から激しい靴音が聞こえた瞬間、真っ先に入ってきたのは士門刑事だった。
士門刑事が、佐村を観るなり。
「第一発見者の方でしょうか?部屋の外で……何処かで会った様な」
「さっき、湯田さんの店にいた興信所の佐村と言います」
「あの時の探偵の方ですね、現場検証を行いますので外で待って下さい」
そこに、外からステッチャーを持った救急隊員が入って来た。
鑑識が湯田の遺体を、カメラで撮影している。
その後、遺体はステッチャーに載せられ、外に運び出されたのだ。
士門と佐村が、合掌した。
佐村の所に、士門刑事が来ると。
「質問、宜しいですか?」
佐村が、大きく頷いた。
「何故、佐村さんが湯田さんの店にいたのでしょうか?」
「依頼者から、湯田さんの近況を調査して欲しいと頼まれたものですから」
「取り敢えず、第一発見者という事で署までご同行願いたいのですが」
佐村が頷き、士門刑事の車に乗りこんだ。
