
教団 アノニマス
第1章 罪と罰
都内目白に20階建てのマンションがあり、その最上階に盛社長夫婦が住んでいた。
室内で盛夫妻が寛いでいると、玄関のインターホンが鳴った。
由紀子が出ると、スピーカーから。
「宅急便です」
インターホン越しに聞こえ、玄関を開けると宅配の制服に身を包んだ男が
小さなダンボール箱を脇に抱え込んでいる。
とその瞬間、男が由紀子に体当たりをした途端、由紀子が後ろに倒れ込んだ。
「キャーッ!!」
由紀子が、悲鳴をあげると。
「どうした、由紀子!」
達三が叫んだと同時に男が土足のまま部屋の中に上がり込み、
懐から拳銃を取り出した瞬間、銃口を社長に向けた。
「何をするんだ!!」
(ズキューン!)
社長が喚いたと同時に頭に穴が開き、鮮血が噴き出した。
「ギャー!!」
(ズキューン!)
実弾は由紀子の左胸に命中し、そのまま絶命した。
男は誰かを待つように、隣りの部屋に隠れたのだ。
そのマンションの前に、黒色のベンツが止まった。
中には、丸陳流太と直巳里沙が乗っている。
「今社長夫婦が室内にいる、一番大事な事は社長だけを殺れ!
決して女房を殺るんじゃないぞ。
女房を操って盛財閥の全財産を全て頂く、それが我々の計画だからな」
流太が言うと、里沙が素直に頷いた。
明らかに里沙は、教祖から催眠術を掛けられているようだった。
「こんな時の為に、お前を教団に誘ったのだからな。
俺の思った通りだ、催眠術でロボットのように言う事を訊く人間は
お前しかいない。しっかり頼んだぞ!」
おもむろに流太が、里沙に銃を渡した。
よく観ると、密輸拳銃トカレフだった。
室内で盛夫妻が寛いでいると、玄関のインターホンが鳴った。
由紀子が出ると、スピーカーから。
「宅急便です」
インターホン越しに聞こえ、玄関を開けると宅配の制服に身を包んだ男が
小さなダンボール箱を脇に抱え込んでいる。
とその瞬間、男が由紀子に体当たりをした途端、由紀子が後ろに倒れ込んだ。
「キャーッ!!」
由紀子が、悲鳴をあげると。
「どうした、由紀子!」
達三が叫んだと同時に男が土足のまま部屋の中に上がり込み、
懐から拳銃を取り出した瞬間、銃口を社長に向けた。
「何をするんだ!!」
(ズキューン!)
社長が喚いたと同時に頭に穴が開き、鮮血が噴き出した。
「ギャー!!」
(ズキューン!)
実弾は由紀子の左胸に命中し、そのまま絶命した。
男は誰かを待つように、隣りの部屋に隠れたのだ。
そのマンションの前に、黒色のベンツが止まった。
中には、丸陳流太と直巳里沙が乗っている。
「今社長夫婦が室内にいる、一番大事な事は社長だけを殺れ!
決して女房を殺るんじゃないぞ。
女房を操って盛財閥の全財産を全て頂く、それが我々の計画だからな」
流太が言うと、里沙が素直に頷いた。
明らかに里沙は、教祖から催眠術を掛けられているようだった。
「こんな時の為に、お前を教団に誘ったのだからな。
俺の思った通りだ、催眠術でロボットのように言う事を訊く人間は
お前しかいない。しっかり頼んだぞ!」
おもむろに流太が、里沙に銃を渡した。
よく観ると、密輸拳銃トカレフだった。
