教団 アノニマス
第1章 罪と罰
秋葉原の一角に、10階建てのホテルが立っている。
看板には、ゴールドホテルと書かれてある。
外壁はまだ真っ白で、建物自体は真新しかった。
そのホテルの7階に大広間があり、宇宙の間と呼ばれていた。
入口のドアには、❨教団アノニマス、第1回明石海人大講演会❩と書かれていた。
大広間の会場には、折り畳み式の椅子が何列かに分けられ、無数に並べられている。
1000席はあろうか、その中に教団アノニマス幹部と明石教祖がホテルスタッフと打ち合わせをしている。
幹部による教団運営の報告、そして、教祖の大演説。
2時間程で、大演説会は終了する。
幹部リーダー,丸陳流太が教祖に声を掛けた。
[教祖、いよいよですね。明日午後一時から、教団アノニマスによる大イベントです]
教祖が、頷きながら。
[よくぞ此処までこれました。私としては、感無量です。今まで大変でしたが、幹部の皆さんよく頑張ってくれました。ところで流太さん、
どれ程のクライアントが訪れますか?]
[現在教団には、10000人以上のクライアントが登録をしていますので、1000人は来るかと]
[必ず明日は成功しますよ!イベント情報をホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックでどんどんアピールして下さい。
我教団には、神ヤハーベがついています。安心して明日を迎えましょう]
教祖は、自信満々だった。幹部の誰もが成功を疑なかったのだ。
その後、打ち合わせが終わり教祖と12人の幹部が大広間の隣にある、楽屋に集った。
楽屋には、20人が入れるスペースがあり、壁には大きな鏡がある。
楽屋の真ん中には、テーブルと椅子が置かれていて、奥にある椅子に1人の少女が寂しそうに座っている。
教祖が幹部達に、その少女を紹介した。
[この娘は、私の命の恩人です。私が持っている霊能力は、この少女を通じて神ヤハーベから頂いたものなのです。名前を盛愛留君と言います。
私は愛留君を、教団アノニマスの副代表にしたいと思います]
この時幹部全員が驚き、どよめきが起きた。
[明日の講演会で、改めて正式に発表したいと思います]
愛留が立ち上がり深く頭を下げると、幹部達から一斉に拍手が起こった。
流太が、教祖に。
[愛留さんとは、どのような関係でしょうか?]
看板には、ゴールドホテルと書かれてある。
外壁はまだ真っ白で、建物自体は真新しかった。
そのホテルの7階に大広間があり、宇宙の間と呼ばれていた。
入口のドアには、❨教団アノニマス、第1回明石海人大講演会❩と書かれていた。
大広間の会場には、折り畳み式の椅子が何列かに分けられ、無数に並べられている。
1000席はあろうか、その中に教団アノニマス幹部と明石教祖がホテルスタッフと打ち合わせをしている。
幹部による教団運営の報告、そして、教祖の大演説。
2時間程で、大演説会は終了する。
幹部リーダー,丸陳流太が教祖に声を掛けた。
[教祖、いよいよですね。明日午後一時から、教団アノニマスによる大イベントです]
教祖が、頷きながら。
[よくぞ此処までこれました。私としては、感無量です。今まで大変でしたが、幹部の皆さんよく頑張ってくれました。ところで流太さん、
どれ程のクライアントが訪れますか?]
[現在教団には、10000人以上のクライアントが登録をしていますので、1000人は来るかと]
[必ず明日は成功しますよ!イベント情報をホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックでどんどんアピールして下さい。
我教団には、神ヤハーベがついています。安心して明日を迎えましょう]
教祖は、自信満々だった。幹部の誰もが成功を疑なかったのだ。
その後、打ち合わせが終わり教祖と12人の幹部が大広間の隣にある、楽屋に集った。
楽屋には、20人が入れるスペースがあり、壁には大きな鏡がある。
楽屋の真ん中には、テーブルと椅子が置かれていて、奥にある椅子に1人の少女が寂しそうに座っている。
教祖が幹部達に、その少女を紹介した。
[この娘は、私の命の恩人です。私が持っている霊能力は、この少女を通じて神ヤハーベから頂いたものなのです。名前を盛愛留君と言います。
私は愛留君を、教団アノニマスの副代表にしたいと思います]
この時幹部全員が驚き、どよめきが起きた。
[明日の講演会で、改めて正式に発表したいと思います]
愛留が立ち上がり深く頭を下げると、幹部達から一斉に拍手が起こった。
流太が、教祖に。
[愛留さんとは、どのような関係でしょうか?]