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教団 アノニマス

第1章 罪と罰

「部長からの命令で、現場に急行して欲しいと・・・」

巡査長が、士門刑事に話すと。

「私と一緒に、来て貰えないでしょうか?」

士門刑事が要請すると、佐村は快く引き受けた。

士門の車に、佐村が助手席に乗り込んだ。

隣りに停めてあるワンボックスの警察車両をみると、先程の男達3人が

手錠を掛けられ、大人しく乗っている。

そして、佐村ら二人が乗った車は静かに発進した。

助手席に座った佐村の背後から、後部座席に身を潜めていた悪魔が屋根まで上り、

悪魔はスパナを振り上げて、思い切り佐村の頭部に振り下ろした。

(ガシッ!)

「うぅ・・・」

佐村が呻くと同時に、頭を抱えたまま気を失ってしまったのだ。

助手席の窓ガラスにもたれかかった佐村は、そのまま動く事はなかった。

悪魔が被っていた目だし帽を取ると、現れたのは丸陳流太だ。

士門がバックミラーを見ながら、丸陳流太と共に笑った。

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