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教団 アノニマス

第1章 罪と罰

その後も40年もの間、砂漠を彷徨しながら、俺様を敬うイスラエル人を次々と消した。

神は俺を、とことん馬鹿にしやがって!!」

「お前が神の目的を、とことん邪魔したからだ」

教祖が、吐き捨てるように喋った」

「ほざくがいい、イエスよ今の時代に再誕してどうする。

2千年前のように、大勢の前で説教をする気か、飢えた人々にパンを配るのか?

まだ分からないのかイエスよ、お前が説教をすればする程、誰もお前の説教など聞く人間はいない!

何故なら、現代の人間は我々サタンが支配しているからだ。

それは、今の時代がサタンのバイブル、シオンの議定書通りに進んでいるからだ。

シオンの議定書というのは、人間には解らない仕組みになっている。

お前が必死になって説教すれば・・・精神病院に放り込まれるだけだがな。

それとも、フリーメーソンと闘う気か?フッフッ。

明石教祖・・・嫌、明石学よ。何故、母子を殺したのだ。

お前は、優秀な医師ではなかったか。

罪に苛まれて医師を辞め、宗教家になる為に出家した。

明石よ分かるか?お前が殺した母子は、イスカリオテのユダとローマ帝国の将軍ポンティア・ピラトの生まれ変わりだ。

二人共、お前を処刑に追い込んだ人物だ。

気にする事は無い、転生輪廻、因果応報とは面白い。

なにゆえ、聖書からこの言葉が消滅したのか不思議だ。

目には目を、歯には歯を、これはイエスの復讐なのだ。

明石学をコントロールしたのは、俺様ベルゼブルだ。俺が、イエスの復讐を助けたのだ。

お前は、ヒーローかスーパースターか?

笑わせるなイエスよ!お前のした事はただの洗脳、マインドコントロールだ。

自分を神だと言ったが、周りのユダヤ人もそれを信じた。

病気を癒やし、悪霊を追い出し、大勢の人々にパンと魚を与えた。

だが、それはペテンだ!お前は人々に催眠術をかけただけなのだ。

病気が治ったように、配られたパンで満腹したように暗示をかけただけ。

死者が生き返った、それは今でいうところの心配蘇生なのだ。

生き返った者は皆、ただの仮死状態だったのだ。当時は、心臓マッサージなど考えられない時代。

山上の誘惑で俺が言った筈だ、石コロをパンに変えて見せろと。

だが、お前はそれが出来なかったではないか。

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