テキストサイズ

完璧少女の苦悩

第1章 そんな私



愛利がほっぺを膨らます。
リスまたはハムスターか。


「可愛くないわよ」


ピン、とおでこを弾いた。
地味に痛そうにしてる愛利を横目に、もう一度、『生徒会長あいさつ』という文字を見た。


――とにかく、無難に。

めんどうごとを起こさないよう、波風を立てないよう。

入学するに当たって、私が心に決めたことだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ