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完璧少女の苦悩

第1章 そんな私



「クラスは同じでも、出席番号は離れちゃったねー……あ」


プログラムへと視線を移した愛利が、小さく声をあげた。


「生徒会長あいさつだって。どんな人だろうね?」


ワクワクとした顔で私を覗きこんだ。


「イケメンかなあ?」


何を楽しみにしてるのかと思ったら、そういうことね。
愛利のイケメン好きが惜しみ無く発揮されてる。


「生徒会長がイケメンとか、そんなの携帯小説か少女漫画よ」

「わかってますうー。でも、夢見たいのおー」

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