完璧少女の苦悩
第1章 そんな私
「生徒会長、めーっちゃカッコよかったね!」
入学式が終わり、新しい教室へ向かおうとすると、愛利が興奮がまだ冷めてない様子でそう言った。
周りの女子、男子までも生徒会長の話をしてる。
「そうね」
「あんなカッコいい人がいる生徒会かー……入ってみたいなー……」
真っ赤なほっぺを手でおさえる。
こんなに興奮してる愛利、初めて見るなあ。
そこで私は、気になったことを質問してみた。
「1年でも生徒会に入れるの?」
「あー。さっきラインで先輩にそれ聞いてみたんだけどね」
「行動早いなー」
「普通は2年と3年で構成されるけど、今の生徒会は2年生しかいないんだって。
だから今年は1年から役員応募するらしいよ。
本当なら3学期に役員選挙やるんだけど、今回のは特例みたい」