完璧少女の苦悩
第2章 生徒会と、それから、私
「へえ。七海さんにいったいどんな恨みが?」
「そんなんじゃないよ。けどさ……仕事しないし、委員長に立候補したのも……副委員長が凌くんだからでしょ?」
そう言って愛利はちらっと凌くんの席の方を見た。
山崎凌くん。
我らが副委員長である。
「でも、凌くんカッコいいからなあ~……しかたないか……」
机にうなだれる。
サッカー少年のような焼けた肌のサワヤカさ、なのにメガネをかけていて頭脳明晰という、2つの側面を持ったギャップ男子。
かなりのイケメンで、さっそくファンクラブのようなものができていた。
「愛利は凌みたいなのがタイプ?」
「モロ」
「モロって……」