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完璧少女の苦悩

第2章 生徒会と、それから、私



言いつつ、ミニトマトを口へ運ぶ。


「だってさーあ、カッコいいんだもん」


とかなんとか言っている愛利は、面食いのため理想が高く、年齢イコール彼氏いない歴だ。

高校生で彼氏が一度もできたことがないなんてとくべつ珍しいことではないけれど。


「今日もお弁当は梓が作ったの?」

「ううん。光汰くんが作ってくれた」


愛利の問いかけににっこり返す。

光汰にいは私より7つも歳が上で、物凄く頭が良いんだけど大学へは進学しなかったんだよね。

高校を卒業してから自衛隊に就職して、寮暮らしをするため実家を出て行った(その時は大号泣だったなぁ)。


たまに帰って来ては、こうして私のお弁当を作ってくれたり、家事をしてくれたり、りっぱな主夫をしてくれている。

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