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ぜんぶ二人ではじめて

第10章 ドキドキの夏休み

side 泰宏

彩月が市川さんの胸を揉みまくる。

俺はそんな光景を目を見開いて見る。

さっきパレオが外れて、中に着てるビキニを見た!

大きいだろうなと思ってた市川さんの胸……は、やっぱり大きくて……

彩月が揉んでる胸がパレオの中でどうなってるのか、もう気になって気になって気になって……

息子が元気にならないように祈るばかりだった。

昌樹が発言のオカシイ彩月と話したいと言うので、俺と市川さんは散歩に出た。

あれ?あいつ、市川さんのこと、七海ちゃんて呼んでたような……?彩月のが移ったんかな。それにしてもなんの違和感もなかったな。

俺もどさくさに紛れて名前呼びしようかな。

ダメだなー、俺。市川さん目の前にすると、クールも保てず、なんか空回りしてる気がする。

クソッ!かっこわりー……

森林浴しながら歩いてると、市川さんが俺にぶつかった。

ほんと、こういうとこ、可愛い。

よそ見しながら歩いたり、プールだと泳げるのに海だと泳げなかったり、ビキニは恥ずかしいからパレオ纏ったり、小指だけ掴んできたり、やきもち妬いたり……

全部……可愛いと感じるんだよな。

隣合わせで歩く……

ほんと、小さいなー。

「市川さんて、身長、何センチなの?」

見上げながら、

「147センチだよ。」

「そっか。俺と28センチ差があるんだな。」

「チビっこだからやだよ。」

「なんで?可愛いじゃん!」

「ばかにしてるでしょ?!」

「してないよ。本心。」

「ヤスくん、すぐ可愛いって言う。」

「そうか?」

「うん。」

「全部、本当に可愛いと思うから言うんだよ。」

見上げながら話してた市川さんが、頬を染めて、下を向く。

「ヤスくんも、カッコイイよ。」

なんて小さい声で言う。

「……ありがと。」

俺も照れる。

「夜さ?」

「ん?」

「本当に俺と同じベッドで良いの?」

ドキドキしながら聞く。

だって……本来ならそれはかなりヤバイことだよ?




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