ぜんぶ二人ではじめて
第10章 ドキドキの夏休み
side 七海
ヤスくんと散歩。
「ヤスくん、さっき、このあとくたくたになるまで遊ぼうって言ってたじゃない?」
「あぁ。」
「どういう意味?」
「……聞くなよ。」
「ダメ?」
ずっと、ドキドキしてる。
「眠れないだろうからさ。」
「何で?」
「だから……気になってさ。」
「何が?」
「俺、自分の気持ちも市川さんの気持ちも大切にしたい。だから、ドキドキする相手は市川さんとって思ってる。同じベッドに寝たらきっと……市川さんと近いからすげぇドキドキするに違いない。だから、眠れないと思って。」
またドキドキする。
「いっぱいドキドキしながら寝ようね。」
「ん……。」
「あれ?戻っちゃったね。」
いつの間にかコテージに戻ってきた。
時間より、少し早いかな?
コテージのドアをノックしようとしたら、
「待って!」
ヤスくんが止めた。
「ん?どうかした?」
「……カーテン閉まってるし……まだあと10分はある。多分今、二人の時間を楽しんでるからさ、やっぱ時間通りに来よう?」
と、言われた。
二人の時間……か。
「え?何してるかヤスくん分かるの?」
「分かるよ。」
コテージから離れて、外のベンチに座る。
「ヤスくんは幼なじみだから昌樹くんと彩月ちゃんがしてること分かるの?」
「そうかもな。でもあいつら最近、あんまりデートしてなかったから、昌樹、来る前に万が一二人きりになる時間があったら、決めたいって言ってたんだ。」
「決めたい?何を?」
「鈍感だからなー。……つまり、キスより先に進むってことだよ。」
「えっ!?!?」
そんな先まで二人は進んでいるの?
想像できない。
好きな人と…ヤスくんと?想像できない。
でも、いつかは……そういうこと、するんだよね。
怖いなぁ……
保健で習ったけど……
実はよく分からないんだよね。
男の子の方が詳しいのかな?
「ヤスくん?」
「ん?」
「男の子はキス以上のやり方、知ってるの?」
「……そりゃぁ……知ってるよ。」
「どうして?私、保健で習ってもよく分からなかったよ。あーゆー説明で分かるもの?」
「……他にもあるし。知る術。」
知る術?
ヤスくんと散歩。
「ヤスくん、さっき、このあとくたくたになるまで遊ぼうって言ってたじゃない?」
「あぁ。」
「どういう意味?」
「……聞くなよ。」
「ダメ?」
ずっと、ドキドキしてる。
「眠れないだろうからさ。」
「何で?」
「だから……気になってさ。」
「何が?」
「俺、自分の気持ちも市川さんの気持ちも大切にしたい。だから、ドキドキする相手は市川さんとって思ってる。同じベッドに寝たらきっと……市川さんと近いからすげぇドキドキするに違いない。だから、眠れないと思って。」
またドキドキする。
「いっぱいドキドキしながら寝ようね。」
「ん……。」
「あれ?戻っちゃったね。」
いつの間にかコテージに戻ってきた。
時間より、少し早いかな?
コテージのドアをノックしようとしたら、
「待って!」
ヤスくんが止めた。
「ん?どうかした?」
「……カーテン閉まってるし……まだあと10分はある。多分今、二人の時間を楽しんでるからさ、やっぱ時間通りに来よう?」
と、言われた。
二人の時間……か。
「え?何してるかヤスくん分かるの?」
「分かるよ。」
コテージから離れて、外のベンチに座る。
「ヤスくんは幼なじみだから昌樹くんと彩月ちゃんがしてること分かるの?」
「そうかもな。でもあいつら最近、あんまりデートしてなかったから、昌樹、来る前に万が一二人きりになる時間があったら、決めたいって言ってたんだ。」
「決めたい?何を?」
「鈍感だからなー。……つまり、キスより先に進むってことだよ。」
「えっ!?!?」
そんな先まで二人は進んでいるの?
想像できない。
好きな人と…ヤスくんと?想像できない。
でも、いつかは……そういうこと、するんだよね。
怖いなぁ……
保健で習ったけど……
実はよく分からないんだよね。
男の子の方が詳しいのかな?
「ヤスくん?」
「ん?」
「男の子はキス以上のやり方、知ってるの?」
「……そりゃぁ……知ってるよ。」
「どうして?私、保健で習ってもよく分からなかったよ。あーゆー説明で分かるもの?」
「……他にもあるし。知る術。」
知る術?