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ぜんぶ二人ではじめて

第10章 ドキドキの夏休み

ハァ……ハァ……

息が荒くなってきた……

昨日は顔にたくさんキスをした。

ざっくり開いてる胸元……

チラッと谷間が見える。

そこまで……キス……できないかな……

俺の理性はどこかへ行っていた。

耳から首筋に、音を立てて舌を這わせる。

「やっ!んっ!アッ!」

可愛い、この声。

もっと聞きたい。

右鎖骨から左鎖骨に移動する。

「やぁん!あっ……」

喉から胸に下ろす。

「んっ!あぁ……やっ!」

ゴロゴロ……ゴロゴロ……ドドドーーーン!!!

ビクッ!

俺も驚いて、ハッとして、

「ごめん!ごめん……市川さん……」

そう伝えた。

「ヤスくんの……バカ。」

涙目で……

「雷のときは……やめて。怖いのに、そういうことされたら、どうしたらいいか分からないよ……。」

「ごめん!」

ギューッと抱き締めた。

「俺、自分でタイミング逃してる気がする……」

そして、もう一度、ギューッと抱き締めて、

「もう少し……我慢のできる男になるから……」

そう伝えた。

ゴロゴロ……

「うん。ありがとう。でも、ヤスくん……雷なければ、そういうこと、本当は嬉しいんだよ。」

そう言って、

ギューッて、抱きついた。

ドキンドキンドキン……

そっか。

「すっげぇ嬉しい。」

もっともっと抱き締めたい。

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