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ぜんぶ二人ではじめて

第10章 ドキドキの夏休み

side 七海

今日は宿題提出日。

今日も深澤家に行く。

ヤスくんは昌樹くんと遊んだり、

たまには昌樹くん、彩月ちゃんと四人で遊んだり……

少しずつだけど、進展はしてるか。

あれから私から特に何かすることはないけど。

だって……付き合うって?

どういうことをするの?

ヤスくんがいろいろ教えてくれるって言うけど……

キス以上がいまいちよく分からない。

でも、

あぁ、私、ヤスくんのことが好きなんだなーって、

実感することは増えた。

毎日、目が合わない日なんてなくて……

夏休みになってしまったけど、

じいちゃん、ばあちゃん家がヤスくん家と近所だから、姿を見かけたりはしょっちゅうだった。

今日は席替え!

黒板に名前が書かれていく。

ヤスくん、あそこかー。

隣になりたいなー。

ヤスくんの前は彩月ちゃんで、

彩月ちゃんの隣に昌樹くん!

いいなー。

というより、凄い確率だなー。

私の名前がなかなか書き出されない。

どこかな?

ヤスくんのとなりがいいな。

チラッとヤスくんを見る。

バチッ!

ヤスくんと目が合う。

かぁぁぁ……

赤くなって、

サッ!

目を反らす。

毎日、繰り返す。

ヤスくん……私はヤスくんを想うたび、ヤスくんを見つめるの。

そうするとね?8割9割、ヤスくんと目が合うよ。

ヤスくんも私のこと、気にしてくれてるの?

ねぇ?ヤスくん……

いつも心で唱えてばかり。

ヤスくんに直接言わなきゃ、聞かなきゃ、分からないのに……ね。

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