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ぜんぶ二人ではじめて

第11章 心のキズ

ガラッ!

また扉が開いた。

キャプテンの石田 勝也(いしだかつや)先輩が入ってきた。

「お?一年の市川七海!」

石田先輩は遊んだことないから、よく知らないけど、

寛貴くんとのコンビネーションは最高だって聞いたことがある。

きっとすごいプレイするんだろうな。

でも、なんで私のこと知ってるの?

「寛貴、七海ちゃんと何してんの?」

「何もしてねーよ。」

「じゃあ、これから?」

「おう。どーよ?」

アイコンタクトする二人。

「いいねー!」

ニヤッと嫌な笑みを浮かべる。

よく分からない会話。

なに?

ガチャン!

え?

鍵、閉めた?

「七海、今日はもともと部活ないから、これ以上ここに出入りするやつはいないんだよ。」

「??だから?」

「覚悟してね?」

「え?」

ばっ!

いきなり背後から、石田先輩に腕をつかまれた。

「やっ!」

「おっぱい、でかいねー!」

寛貴くんが言う。

「ホントだー!早く脱がせろよ。」

腕を押さえながら石田先輩が煽る。

「おう!」

怖くて声が出ない!

やだ!

触らないで!

プチっ

プチっ!

制服のボタンが一つずつ外されていく。

「や!やめて!」

やっとの思いで声が出た。

そんな私の声なんてムシ……

「七海、今日は職員会議だし、先生も今いない。ましてやここ、外だしね。みんな帰ったろうしね。残念!諦めな?」

寛貴くんが言う。

「どういうこと?」

「分かんない?」

「分かりたくない!やめて!寛貴くん!」

「いやいや。それはムリだなー。」

そう言って、ブラのホックを外した。

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