ぜんぶ二人ではじめて
第11章 心のキズ
新学期が始まってすぐの放課後、
市川さんが輝くんと、部室棟に歩いて行くのが見えた。
とうとう輝くんが市川さんに謝るんだな。
よし!後をつけよう!
と、思ってたのに、
「根岸!」
と、担任に声をかけられ、
「部室棟見回りしてきてくれないか?」
と、頼まれた。
「はい。」
オレは、ラッキーと心の中で思い、部室棟に向かった。
先生に、部室の見回りの順番まで指示され、サッカー部の部室までは少し時間がかかった。
スペアキーでいちいち一部屋一部屋確認する。
窓が開いてないか、
鍵はかかっていたか、
片付いていたか、
チェックもしないとダメだった。
こっそり跡をつけるのではなくて、手伝いなら堂々とできるからラッキーだと思ったけど、指示が細かい…
面倒だなー……
でも、やらないとなー。
市川さん、大丈夫かな?
3分くらいかけて一部屋ずつ、チェックしてく。
サッカー部が最後で、20分くらい経ってようやくサッカー部の部室にたどり着いた。
輝くんとの話は終わったかな?
遠くに輝くんの姿が見えた。
あれ?
市川さんは?
なんだか嫌な予感がした。
数メートルだが、全速力で走った。
部室の前の扉に辿り着くと、
「触らないでッ!!!」
部室の中から声が聞こえた。
なんだ?
触らないで?
どういうことだ?
市川さんの声?……
「市川さん?」
ノックをして扉越しに声をかけた。
少し間をあけて、
ガシャーン!!!
突然、扉にボールかな?
オレの声に反応して、
ボールを蹴ったのか?
そう思ったら、
夢中で鍵を開けていた。
市川さんが輝くんと、部室棟に歩いて行くのが見えた。
とうとう輝くんが市川さんに謝るんだな。
よし!後をつけよう!
と、思ってたのに、
「根岸!」
と、担任に声をかけられ、
「部室棟見回りしてきてくれないか?」
と、頼まれた。
「はい。」
オレは、ラッキーと心の中で思い、部室棟に向かった。
先生に、部室の見回りの順番まで指示され、サッカー部の部室までは少し時間がかかった。
スペアキーでいちいち一部屋一部屋確認する。
窓が開いてないか、
鍵はかかっていたか、
片付いていたか、
チェックもしないとダメだった。
こっそり跡をつけるのではなくて、手伝いなら堂々とできるからラッキーだと思ったけど、指示が細かい…
面倒だなー……
でも、やらないとなー。
市川さん、大丈夫かな?
3分くらいかけて一部屋ずつ、チェックしてく。
サッカー部が最後で、20分くらい経ってようやくサッカー部の部室にたどり着いた。
輝くんとの話は終わったかな?
遠くに輝くんの姿が見えた。
あれ?
市川さんは?
なんだか嫌な予感がした。
数メートルだが、全速力で走った。
部室の前の扉に辿り着くと、
「触らないでッ!!!」
部室の中から声が聞こえた。
なんだ?
触らないで?
どういうことだ?
市川さんの声?……
「市川さん?」
ノックをして扉越しに声をかけた。
少し間をあけて、
ガシャーン!!!
突然、扉にボールかな?
オレの声に反応して、
ボールを蹴ったのか?
そう思ったら、
夢中で鍵を開けていた。