ぜんぶ二人ではじめて
第11章 心のキズ
「市川さん、送っていくよ。」
オレが言うと、ナナちゃんが、
「うん。ありがとう、ヤスくん。」
ナナちゃんは家に帰ったら一人だ。
怖くないかな?
「大丈夫?家に一人で……。」
そう、聞くと、
「正直……今は一人になりたくない。」
そんな消えそうな声で答える。
「オレ、ご両親、帰ってくるまでいようか?」
「えっ?」
「あ。オレも男だもんなー。怖いよな。」
「ううん。ヤスくんは……怖くないよ。」
「そうなの?」
「うん。」
「男はみんな狼だって言葉、知ってる?」
「えっ?」
「脅してどーすんだろーな。ごめん!」
「ううん。ヤスくん、やっぱ、いてくれる?」
「いいよ。」
「帰り、遅くなっちゃうね。」
「明日、休みだし。気にしないで。」
「泊まる?」
「は?え?それは……ダメだろ……」
あまりにも意外な言葉が返ってきて、
オレは変な声をあげた。
「ダメか。」
「どーした?」
「そういや今日、父さんと母さん、帰ってこないんだ。」
「……マジ?」
「ん。仕事でね。」
「……」
「寛貴くん家、近いし……」
オレはそれを聞いて、
泊まることを決めた!
オレが言うと、ナナちゃんが、
「うん。ありがとう、ヤスくん。」
ナナちゃんは家に帰ったら一人だ。
怖くないかな?
「大丈夫?家に一人で……。」
そう、聞くと、
「正直……今は一人になりたくない。」
そんな消えそうな声で答える。
「オレ、ご両親、帰ってくるまでいようか?」
「えっ?」
「あ。オレも男だもんなー。怖いよな。」
「ううん。ヤスくんは……怖くないよ。」
「そうなの?」
「うん。」
「男はみんな狼だって言葉、知ってる?」
「えっ?」
「脅してどーすんだろーな。ごめん!」
「ううん。ヤスくん、やっぱ、いてくれる?」
「いいよ。」
「帰り、遅くなっちゃうね。」
「明日、休みだし。気にしないで。」
「泊まる?」
「は?え?それは……ダメだろ……」
あまりにも意外な言葉が返ってきて、
オレは変な声をあげた。
「ダメか。」
「どーした?」
「そういや今日、父さんと母さん、帰ってこないんだ。」
「……マジ?」
「ん。仕事でね。」
「……」
「寛貴くん家、近いし……」
オレはそれを聞いて、
泊まることを決めた!