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ぜんぶ二人ではじめて

第11章 心のキズ

どれくらいそうしていただろう?

本当に落ち着く……

ドキドキするけど、

同時に落ち着く……

「ありがとう、ヤスくん。」

そう言うと、

「いいえ。」

目が合うと、お互い真っ赤になってた。

「お風呂、どーぞ?」

伝えると、

「あ、うん。ありがと。」

どこかぎこちなくなってしまった。

でも、立ち去った時の横顔が凛々しかった。

私は後片付けをしながら、

確かに高鳴る胸の鼓動を抱き締めていた。

「ヤスくん……」

私、ヤスくんといる時間をもっともっと、増やしたい。

もっともっと仲良くなりたい!

名前で呼んで?

手を繋ぎたい。

抱き締めて……

抱き合いたい。

ヤスくんの鼓動、また聴きたい。

一緒にドキドキしたい。

ヤスくん……、

私、ヤスくんが……

大好きだよ!

ヤスくんにだけ、

可愛いって言われたい!

ヤスくんにだけ、

好きって思われたい!

好き!

好き!

大好き!!!

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