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ぜんぶ二人ではじめて

第13章 はじめの一歩

良い?って目配せをしてきたので、頷いた。

「…仕方ない。どーぞ!」

多少、ぶっきらぼうに入室の許可を出した。

「わーい!円香です!こんにちは。」

ペコッ

小さいけど、可愛いお花みたいな雰囲気の円香ちゃんが挨拶をした。

「こんにちは。七海です。はじめまして。よろしくお願いします。」

きちんと挨拶をして、目が合うと、

「七海ちゃん!可愛い!!!お兄ちゃんにはもったいない!」

なんて言ってる。

「こんにちはー!美月です。姉がいつもお世話になってます。」

ペコリ

「あ!美月ちゃん!はじめまして。こちらこそお世話になってます。」

「本当に可愛いね!七海ちゃん!!!ヤス兄には確かにもったいない!良いんですか?ヤス兄で。」

なんて聞いてくる。

なんて答えたら良いか分からないけど、

「うん!」

と、思わず答えていた。

「えっ?」

ヤスくんが反応する。

「ナナちゃん?」

「まぁ、お兄ちゃん、悪いヤツではないし、それなりにやるときはやる人だし。お兄ちゃん!ちゃんと七海ちゃん捕まえておかないとすぐにフラれちゃうよ!こんな可愛い人がお姉ちゃんになったら、円香、すごい幸せなんだけどな!」

なんて、ベラベラしゃべりまくる円香ちゃんが面白くて、

「円香ちゃん、ありがとう。」

と、答えた。

「七海ちゃん!お兄ちゃんのこと、見捨てないでね!」

そう言って、

ヤスくんと目が合って、

ドキドキして、

うつむいてしまった。

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