テキストサイズ

ぜんぶ二人ではじめて

第14章 そっとギュッと

自宅の前の道を走る1台の車。

田舎だから、隣近所の車じゃないことは確かだ。

その見慣れない車に、

ナナちゃん!!!

ナナちゃんがお父さんの車に乗ってたのが見えた。

ダダダダ……

1階まで降りて、ナナちゃんのお父さんの車が進む方を見てきた。

あれは、ナナちゃんのお母さんの実家に行ったんだな。

会えたりしないかな……?

「ヤス!どうした?」

じいちゃんが話しかけた。

「いや。なんでもないよ。」

「ヤスくん、こんにちは!」

と!

ナナちゃんのじいちゃんがいてびっくり!

「こんにちは。ん?まだ9時過ぎですよ。」

なんて言ったら笑ってたけど、

ナナちゃんのじいちゃんは元気だ。

中学に上がるまで、このじいちゃん(深澤さん)にあんな可愛い孫がいるとは知らなかった!

いや、厳密に言うと、孫がいるのは知ってたが、その孫があんなに可愛いとは!!!

深澤さんがいると言うことは、午前中は軽くここでお茶飲んでるか、畑行くかだから、もし畑行ったらついて行こう!

なんて、考えてた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ