テキストサイズ

ぜんぶ二人ではじめて

第14章 そっとギュッと

二階にあがる。

部屋について、ソファーに座った。

そしてまた……

何であんなに可愛いんだろう?

いや、円香も美月も彩月も、それなりに可愛いとは思う。

でも、ナナちゃんは違うんだよなー。

ナナちゃん、背が小さいから、話すとき、必ず見上げることになって、その上目遣いが良いんだよね。

それでいて角度的に胸の谷間がチラッと見えるから、なおさら!!!

いや、別に、そこは気になるだけで……。

小等部の時も中等部の時もそんなこと考えなかったなー。

って、そりゃそうか。男子しかいねーし。

女子として意識なんて誰に対してもなかった。

幼馴染の彩月と一緒に遊ぶことが多かったけど、彩月に対してもなかった。

昌樹と遊んでるのが一番楽しかったけど……

ナナちゃんのこと考えてると、顔がにやけちゃうからクールな自分を保つ自信がなくなる。

俺はいざというときに頼れる男でいたいんだよね。

それにしても昌樹と彩月が付き合うなんてなー。

今日は二人で町まで行って、映画観てくるって言ってた。

あいつら、何だかんだで最後までヤってるしな。

身近にカップルがいるから、

いろいろ意識しちゃうんだよな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ