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ぜんぶ二人ではじめて

第2章 そんなはずないのに

というか、疲れないの?

私、もう、へろへろなんだけど……

ピーッ

ホイッスルが鳴る。

「オッ!」

「パス!」

「行くぞッ!」

男の子たちは楽しそう。

体力の差を感じる。

今日は、生理だから、あんまり体調良くない。

パシッ!

泰宏くんがボールを持った。

ドン!

相手に当たって、内野が二人になった。

相手チームが投げたボールが私の方に飛んできた!

!!!!!

取れないッ!

逃げられないー!

しかも顔の高さ!

なぜかフリーズして動けない。

「市川さんっ!」

泰宏くんが目の前でボールをキャッチしてくれた。

「大丈夫?」

「うん……ありがと。」

カッコいい……

泰宏くんを見て、顔が赤くなっていくのが分かった。

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