ぜんぶ二人ではじめて
第2章 そんなはずないのに
さらに泰宏くんが晃くんに渡したボールで晃くんが一人当てて、相手チームは内野が一人になった。
でも、その内野が、川崎竜一くん。
野球部で守備がファースト。
捕ったり投げたり……スゴい玉の威力。
でも、なぜか……
「竜!女子に手加減しすぎだぞ!」
竜一くんと同じチームの秋山彰一くんが叫ぶ。
そう。女子はあまり狙わない。
夏音ちゃんが、
「竜一くん、カッコいいなぁ……」
って、呟いてた。
夏音ちゃんは竜一くんみたいな人がタイプなのかな。
はぁ……それにしても疲れた……
もう、さっさと当ててほしい……
クラッ
と、目眩がして、
倒れそうになった。
「あっ……」
「大丈夫?」
泰宏くんと晃くんが声をかけてくれて、
「タイム!」
輝くんと竜一くんが叫んだ。
「ごめんね。今日、あんまり体調良くなくて……。」
そう言いながらしゃがんだ。
敵チームの人たちも集まってくれる。
「歩けそう?」
晃くんが聞く。
「うん。」
「肩、貸すよ?捕まって。」
えっ!?
遠慮してる場合じゃないけど、恥ずかしい……
「ほら……市川……」
優しい……晃くん。
「ありがと。」
差しのべられた手に捕まった。
数歩歩いたけど、よろめいて、やっぱ歩くのツラいかも……
と、思ってたら、
ふわっと
体が浮いた?
晃くんが支えてくれてた左と、
右には泰宏くんが来てくれて、
二人で運んでくれてた!
!!!
ありがとう……
優しい、二人とも。
とっても嬉しい。
「何かあったらすぐ呼びなよ?」
そう言って二人がコートに戻った。
私は木陰で休んで見学してた。
でも、その内野が、川崎竜一くん。
野球部で守備がファースト。
捕ったり投げたり……スゴい玉の威力。
でも、なぜか……
「竜!女子に手加減しすぎだぞ!」
竜一くんと同じチームの秋山彰一くんが叫ぶ。
そう。女子はあまり狙わない。
夏音ちゃんが、
「竜一くん、カッコいいなぁ……」
って、呟いてた。
夏音ちゃんは竜一くんみたいな人がタイプなのかな。
はぁ……それにしても疲れた……
もう、さっさと当ててほしい……
クラッ
と、目眩がして、
倒れそうになった。
「あっ……」
「大丈夫?」
泰宏くんと晃くんが声をかけてくれて、
「タイム!」
輝くんと竜一くんが叫んだ。
「ごめんね。今日、あんまり体調良くなくて……。」
そう言いながらしゃがんだ。
敵チームの人たちも集まってくれる。
「歩けそう?」
晃くんが聞く。
「うん。」
「肩、貸すよ?捕まって。」
えっ!?
遠慮してる場合じゃないけど、恥ずかしい……
「ほら……市川……」
優しい……晃くん。
「ありがと。」
差しのべられた手に捕まった。
数歩歩いたけど、よろめいて、やっぱ歩くのツラいかも……
と、思ってたら、
ふわっと
体が浮いた?
晃くんが支えてくれてた左と、
右には泰宏くんが来てくれて、
二人で運んでくれてた!
!!!
ありがとう……
優しい、二人とも。
とっても嬉しい。
「何かあったらすぐ呼びなよ?」
そう言って二人がコートに戻った。
私は木陰で休んで見学してた。