ぜんぶ二人ではじめて
第16章 密着
必死に振り払っているのに、なかなか振り払えなくて、だんだん腹が立ってきた。
「私、急いでるんです!お願いだから離して!」
そう睨みながら言った。
「可愛いのに1人でいたらナンパ対象だよ。」
そう言って相変わらず手を掴んでる、この人。
急いでるって言ってるのに!
「ナナちゃん!大丈夫?」
「ヤスくん……」
片足ケンケンで来てくれた。
「すみません。オレの彼女に何か用ですか?」
ヤスくんがそう言ったら、
手を振りほどいて、
去っていった。
何あれ!?
本当に腹が立つ。
私は捕まれてた部分を片手で擦った。
ヤスくんが言った、『オレの彼女』発言にめちゃくちゃドキドキ!
「ヤスくん、ゴメンね。足痛いのに……」
「大丈夫だよ。」
ヤスくんに椅子を差し出し、座ってもらった。
「ありがとう。それより!」
そう言って、さっき捕まれた腕を優しくつかんで撫でた。
「ヤスくん……」
「オレから離れちゃダメって言ったろ?」
ちょっと……怒ってる?
「うん。ごめんなさい。」
私は素直に謝った。
「腕、大丈夫?」
「うん。」
「ナナちゃんは可愛いんだから、離れたら本当に危ないの。分かった?」
やっぱ、怒ってる……。
「男は何するか分からないよ?本当に、連れ去られたらどうすんだよ!」
ビクッ!
ヤスくんが、本気で怒ってる……。
「はい。ごめんなさい。」
シュンとして謝る。
「ゴメン。心配なんだ。本気で守りたい。守らせて。」
「ヤスくん……うん。ありがとう。ごめんなさい。」
優しさが嬉しくて、目に涙が……。
「ナナちゃん。泣くなよぉ。」
オロオロしてる、ヤスくん。
「嬉しいの。ヤスくんがすごく優しいから。私のこといっぱい想ってくれるから。嬉しいの。」
そう言うと、ヤスくんが、
ガタッと立ち上がって、
正面から抱き締めた。
「私、急いでるんです!お願いだから離して!」
そう睨みながら言った。
「可愛いのに1人でいたらナンパ対象だよ。」
そう言って相変わらず手を掴んでる、この人。
急いでるって言ってるのに!
「ナナちゃん!大丈夫?」
「ヤスくん……」
片足ケンケンで来てくれた。
「すみません。オレの彼女に何か用ですか?」
ヤスくんがそう言ったら、
手を振りほどいて、
去っていった。
何あれ!?
本当に腹が立つ。
私は捕まれてた部分を片手で擦った。
ヤスくんが言った、『オレの彼女』発言にめちゃくちゃドキドキ!
「ヤスくん、ゴメンね。足痛いのに……」
「大丈夫だよ。」
ヤスくんに椅子を差し出し、座ってもらった。
「ありがとう。それより!」
そう言って、さっき捕まれた腕を優しくつかんで撫でた。
「ヤスくん……」
「オレから離れちゃダメって言ったろ?」
ちょっと……怒ってる?
「うん。ごめんなさい。」
私は素直に謝った。
「腕、大丈夫?」
「うん。」
「ナナちゃんは可愛いんだから、離れたら本当に危ないの。分かった?」
やっぱ、怒ってる……。
「男は何するか分からないよ?本当に、連れ去られたらどうすんだよ!」
ビクッ!
ヤスくんが、本気で怒ってる……。
「はい。ごめんなさい。」
シュンとして謝る。
「ゴメン。心配なんだ。本気で守りたい。守らせて。」
「ヤスくん……うん。ありがとう。ごめんなさい。」
優しさが嬉しくて、目に涙が……。
「ナナちゃん。泣くなよぉ。」
オロオロしてる、ヤスくん。
「嬉しいの。ヤスくんがすごく優しいから。私のこといっぱい想ってくれるから。嬉しいの。」
そう言うと、ヤスくんが、
ガタッと立ち上がって、
正面から抱き締めた。