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ぜんぶ二人ではじめて

第18章 我慢は続くよどこまでも

ナナちゃん、オレはナナちゃんにハグしたい!

キスしたい!

その先もオレは今すぐにでもしたいよ!

「ナナちゃん、もっと食べる?」

「ううん。大丈夫。」

オレも食べさせてほしいなーーー!

なんて思って、おねだりをしてみようと考えた。

「ナナちゃん、クレープ、持ってようか?」

「ん?……あ、うん!」

そう言ってナナちゃんはうつむきながら、頬を染めて、クレープを渡して、オレの膝に置いておいた焼きそばをとって、

「ヤスくん、はい、あーん。」

って、言ってくれた!

けっこう恥ずかしがり屋なのに。

やっぱ、すげぇカワイイ!

「あーん。」

睫毛長いなぁ……

二重瞼、可愛いなー……

目尻にあるホクロ、セクシーだなー……

焼きそばを味わいながらそんなことを考えていた。

「クレープ、食べる?」

焼きそばを食べ終えて、ナナちゃんが聞く。

「じゃあ、一口。」

ナナちゃんに渡したクレープが目の前に差し出される。

一瞬にしてあまーい香りに包まれる。

オレは勇気を出して、なるべくクリームが少なそうな所を選んで、

パクっと食べた!

!!!

あっま!

くそ甘い!

げろ甘い!

マジ甘い!

「おいしい?」

「あまい」

「ダメ?」

「一口で満足です!」

そう言ったらナナちゃんがクスクス笑ってた。

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