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「お待たせ。」

「歩いて平気なの？」

とりあえず、思ったことを聞いてみた。

「ん？大丈夫だよ。どうして？」

「ううん。大丈夫なら良いの。行こう？」

「？あぁ。」

ヤスくんと手を繋ぐ。

普通に重ねるんじゃなくて、

指を絡めてみた。

「ナナちゃん。」

それに気がついたヤスくんが反応する。

「途中で終わりでゴメンね。」

ヤスくんに伝える。

「いいんだよ。全然だよ。むしろ、ありがとう！すげぇ、気持ち良かった！」

意外な答えが返ってきた。

「そーゆーことは言わなくて良いの。」

恥ずかしくて俯く。

「なんで？マジだよ！あんなに胸が柔らかくて……」

「ヤスくん！恥ずかしいから言っちゃダメ！」

真っ赤になって見つめながら伝えた。

「だーーー！そーゆー顔されるとヤバいんだって！すっげぇ、エロいんだもん、ナナちゃん。」

「やめてよ。もー……」

ドキドキ……

「やべ。思い出したらまた勃ってきた！」

そう言って前屈みになった。

「もー！思い出さないでよぉ。体勢変だよ？」

「仕方ないじゃん。ナナちゃんだって濡れてたんじゃないの？」

本当はバレてたのかな？

「わ、分かんないもん！」

とりあえずごまかす。

「ま、良いけどさー。今度じっくりさわらせてね♪」

「当分ダメ！」

「え？なんでぇ？ナナちゃん、気持ちよくなかったの？」

「そうじゃなくて……」

「なんで？」

「だって……」

「どうして？」

「だって……良いかなって思っちゃったんだもん！」

「何が？」

「うーんと……だから…耳貸して？」

そう言って、耳元で、

「もっと触ってほしいって思ったから。次は最後までしちゃうんじゃないかって思って……。まだ早いじゃない。」

そう伝えた。

そしたら、

「じゃあ、その気にさせるから良いよ。」

なんて返ってきた！

そのヤスくんの横顔が妙に大人びて見えて、また、ドキドキが始まった。