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ぜんぶ二人ではじめて

第20章 お泊まり会・2

「はい、残念!お家に着きました~!」

そう言って、背中から離れて、

「ただいまー!」

と、明るく言った、ナナちゃん。

「おかえり。」

「おかえりー!みんな、いらっしゃーい!」

お父さんとお母さんが出迎えてくれ、

「どーぞー!」

と、招き入れてくれた。

「いつも、七海がお世話になってます。」

と、お父さん。

「いつも、仲良くしてくれてありがとね。」

と、お母さん。

そして、相変わらずキレイなナナちゃんのお母さん。ほんと、思わず見とれてしまう。

「お邪魔しまーす。お世話になります。お久しぶりです。彩月です。」

「こんばんは。はじめまして。お世話になります!昌樹です。よろしくお願いします。」

「こんばんは。お世話になります!お久しぶりです。よろしくお願いいたします。」

三人それぞれ挨拶をし、

遅めの食事をとらせてもらった。

ナナちゃんのお母さんの手料理、めちゃくちゃ美味くて、あっという間に完食した。

「男の子の食べっぷり、本当に良いわね!見ていて気持ちが良いわ!お腹いっぱいになった?」

ナナちゃんのお母さんが俺たちに聞いてくる。

「それはもう!大満足です!」

と、昌樹。

「泰宏くんは?」

「お腹いっぱいです。美味しかったです。」

と、答えた。

「それは良かった。お風呂沸いてるから、食休みしたら入ってね?お布団も敷いてあるから。」

「ありがとうございます!」

お母さんはそう言ったけど、

ナナちゃんの部屋は一つ。

余ってる部屋でもあるのか?

俺は疑問に思っていた。

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