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ぜんぶ二人ではじめて

第20章 お泊まり会・2

「星、満点だね!」

彩月ちゃんが言う。

「ほんと。キレイ。」

体と頭を洗って、また湯船に入った。

「ねえ、七海ちゃん!」

「なぁに?」

「ヤスくんにおっぱい、触らせたの?」

小声で聞いてきた!

ボッ!

顔が真っ赤になったのがわかった。

「(コクン)」

答えるのが恥ずかしくて頷いた。

「昼間、がまん宣言してたじゃん!どうしてそうなったの?」

彩月ちゃんが言う。

「なんか……深いキスしてたら、私も……キスだけじゃ……って思って……。そう思ってた時に……その……ヤスくんが、聞いてきたから、受け入れちゃった。」

しどろもどろに答える。

「怖くなかったの?」

「まだ、最後までする覚悟、お互いにないって分かったから……」

「そっかー。」

「彩月ちゃんは、最近、昌樹くんに触らせてないの?」

「うん。アイツ、コンドーム持ってるの。どこで手に入れたのか分からないんだけどね。財布に入ってるの。」

「コ、コ、……ほんとに?」

「うん。だから、いつでもしたいときにできるって思ってて持ってるのかなって。」

「それ、昌樹くんは彩月ちゃんが知ってること、分かってるの?」

「多分、知らないと思う。」

「そっかー。……お風呂から出たら、聞いてみようよ。」

「七海ちゃん、うまく聞き出せる?」

「まぁ、それはヤスくんに聞いてもらうのが一番なんじゃない?」

「そうだね。」

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