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ぜんぶ二人ではじめて

第20章 お泊まり会・2

そんな会話をしながらお風呂から出て、部屋に戻った。

「お風呂、どーぞー。」

「ありがとう!」

二人がお風呂へと降りて行く。

「あ!きちんとご案内しなさいって父さんに言われてたんだ!」

「ありがとう。」

そして、昌樹くんに先に脱衣場にいってもらって、

ヤスくんに、話しかけた。

「ヤスくん……。彩月ちゃんから頼まれたんだけど、昌樹くんにヤスくんから確認してほしいんだ。」

「ん?何?」

「えーっとねぇ……。昌樹くんのお財布に、避妊具が入ってるんだって……。」

どうしてもコンドームって言えなくて……声も小さくなる。

「えっ?避妊具?コンドーム?」

ヤスくんがサラッと言う。

「ん……うん。それを彩月ちゃんが見ちゃったから、彩月ちゃん、昌樹くんがしたいときに使うつもりなのかなって、不安だから、断ってるんだって……」

「コンドーム持ってたら安心して使えば良いんじゃないの?」

「それは!そうかもしれないけど。雰囲気とか、よく考えてほしいみたいだよ。」

「あぁ……まぁ……分かるけど。……わかったよ。俺も興味あるから、いろいろ聞いとくわ!じゃ、入ってくるね。」

「うん。ごゆっくり。」

「ありがとう。」

私はまた部屋に戻った。

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