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ぜんぶ二人ではじめて

第20章 お泊まり会・2

side 泰宏

「すっげーーー!自宅に露天風呂って、ナナちゃん家、どんだけ金持ちなんだよ?!」

「まじかー?七海ちゃん……めちゃくちゃお嬢様じゃん!」

俺たち、大興奮!

洗うだけ洗って、

二人で、

空を見て、満点の星空をボーッと見てた。

そうだ!

昌樹に聞かねば!!!

「昌樹?」

「なに?」

「彩月がさ、不安がってたんだけどさ。」

俺は、彩月から聞いたようにして話す。

「彩月が?何?」

「お前が、財布にコンドーム忍ばせてるからいつでも使おうと思って持ってるのかって。もっと雰囲気とか大事にしてほしいんだってさ。」

「そうだったの?」

「あぁ。お前、ホテル以外でもヤったの?」

「う、うん。」

「どこで?」

「え……外……」

そ、そ、そ、外?

「お前……それはさ……彩月、嫌がらなかったの?」

動揺を悟られないように平静を装って続けた。

「いや……すげぇ嫌がってた。あぁ……そっか。それからだわ。ヤらせてくんなくなったの。」

幼馴染が何歩も先を行く。

「しかも財布に入ってるの見ちゃったから、なおさらだな。」

「なるほどね。」

「ちゃんと謝って、ちゃんと話せよ。」

「分かった!ありがとう、ヤスくん。」

話すこと話して、俺たちは風呂から出た。

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