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ぜんぶ二人ではじめて

第22章 新しい景色

トイレから出ると、

彩月ちゃんと昌樹くんも起きていて、

「おはよー、七海ちゃん。」

「おはよー、彩月ちゃん。」

「おはよー、七海ちゃん。」

「おはよー、昌樹くん。」

挨拶を交わした。

「布団、ゴメンね!いつの間にか寝てたみたい。」

彩月ちゃんが謝る。

「いいよー。大丈夫。」

と、答えたが、

「ヤスくんと寝たの?」

と、昌樹くん。

あ!

「ヤスくん、おはよ。」

「おはよー。」

「ねえ?昨夜、七海ちゃんとベッドで寝たの?」

昌樹くんがヤスくんに聞く。

私は顔に出そうだから、背中を向けて、着替えの準備を始めた。

「まーね。おまえらが色気なーくグースカ寝てたから、俺はナナちゃんといろーんなことして。楽しく寝たよ!サンキューな。」

そんな風に開き直られると、逆に何もなかったかのように思われそうだな。

ヤスくんのポーカーフェイスに助けられた。

私も見習わなきゃな!


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