ぜんぶ二人ではじめて
第22章 新しい景色
数日後、ヤスくんと電車にのって、お父さんの方のじぃじの家の近くにある、ベビー用品店まで行くことになった。
じぃじとばぁばはお母さんに赤ちゃんができたことはとっくに知ってたみたい。
電車でどこかに行くのって けっこう好き。
電車で1時間10分……
ヤスくんの隣に乗ってたら、うとうと……
肩にもたれてすやすや……
「ナナちゃん?起きて!次で降りるよ。」
優しい声が聞こえて、
「ゴメンね。寝てた?」
「うん。」
「口開いてなかった?」
「ポカーンてしてた!笑」
「やだー。」
よだれ出てないよね?
ドキドキ!
「嘘だよ。起こすの嫌だったよ。」
「なんで?」
「寝顔、ずっと見てたかったから。」
「やだ……もー……」
最近、ヤスくんは恥ずかしいことをサラッと言う。
私の反応を見て、楽しんでるんだろうな。
「ナナちゃん、降りよう。」
ヤスくんが手を差し出してくれた。
ギュッ
ヤスくんの大きな手を握って、
「うん。」
答えた。
じぃじとばぁばはお母さんに赤ちゃんができたことはとっくに知ってたみたい。
電車でどこかに行くのって けっこう好き。
電車で1時間10分……
ヤスくんの隣に乗ってたら、うとうと……
肩にもたれてすやすや……
「ナナちゃん?起きて!次で降りるよ。」
優しい声が聞こえて、
「ゴメンね。寝てた?」
「うん。」
「口開いてなかった?」
「ポカーンてしてた!笑」
「やだー。」
よだれ出てないよね?
ドキドキ!
「嘘だよ。起こすの嫌だったよ。」
「なんで?」
「寝顔、ずっと見てたかったから。」
「やだ……もー……」
最近、ヤスくんは恥ずかしいことをサラッと言う。
私の反応を見て、楽しんでるんだろうな。
「ナナちゃん、降りよう。」
ヤスくんが手を差し出してくれた。
ギュッ
ヤスくんの大きな手を握って、
「うん。」
答えた。