ぜんぶ二人ではじめて
第3章 勘違いの恋
着替えてリビングの前の廊下まできた。
ゴロゴロ……
また雷が鳴り始めた!
ゴロゴロ……ピシャーーーン!!!
「きゃぁぁ!」
その場でしゃがみこんだ。
雷雲のせいで、まだ夕方早いのに、真っ暗になった。
一瞬でパニックになる。
怖い!
怖い!
こんなときは……お父さんかお母さんがいつもいてくれたのに……
そうだった。
中学生になったら二人とも共働きになって……
雷の時は大音量で音楽を聴いたり、歌ったりして、怖さを紛らしていた。
でも今はそんな余裕なくて……
リビングのドアの前で耳を塞いでしゃがんでた。
「市川さん!大丈夫?」
フワッと、突然、何かが私を覆った!
「え?」
耳から手を外すと、
「大丈夫?」
ものすごく優しい声……
「泰宏くん……」
何でだろう?
落ち着く……
ドキドキするけど、落ち着く……
「震えてる……」
「ゴメンね。雷と暗いのダメなの。」
「ゴメン。こういうとき、どうしてあげたら良いか分からなくて……。小さいとき、妹も雷ダメで、こうすると落ち着くって言ってたからさ。」
妹、いるんだ。
「ううん。あ、ありがとう……。」
優しく泰宏くんが抱きしめてくれた。
「やじゃない?」
声も本当に優しくて……
「うん。」
どうしてこうしてるんだっけ?
一瞬、忘れそうになる。
泰宏くん……
ありがとう。
こんなに男の人を頼るなんて初めて。
でも、やっぱりドキドキする。
まだ、遠くでゴロゴロ聴こえる。
ドッドッドッ……
泰宏くんの鼓動が駆け足になってく。
私の鼓動も足早になる!
私はそのまま泰宏くんのことを見ようと顔を上げた。
顔が!真っ赤だった。
「ゴメン、市川さん。女の子とこんなこと……初めてで……妹は落ち着くって言ってたけど、市川さんは妹じゃないし。ゴメンね。ちょっと……限界……。」
そう言って離れた。
「あ。泰宏くん……ありがとう。私のこと考えてくれて。とても嬉しかったよ。」
ドキドキ……
ドキドキ……
笑顔で伝えた。
ゴロゴロ……
また雷が鳴り始めた!
ゴロゴロ……ピシャーーーン!!!
「きゃぁぁ!」
その場でしゃがみこんだ。
雷雲のせいで、まだ夕方早いのに、真っ暗になった。
一瞬でパニックになる。
怖い!
怖い!
こんなときは……お父さんかお母さんがいつもいてくれたのに……
そうだった。
中学生になったら二人とも共働きになって……
雷の時は大音量で音楽を聴いたり、歌ったりして、怖さを紛らしていた。
でも今はそんな余裕なくて……
リビングのドアの前で耳を塞いでしゃがんでた。
「市川さん!大丈夫?」
フワッと、突然、何かが私を覆った!
「え?」
耳から手を外すと、
「大丈夫?」
ものすごく優しい声……
「泰宏くん……」
何でだろう?
落ち着く……
ドキドキするけど、落ち着く……
「震えてる……」
「ゴメンね。雷と暗いのダメなの。」
「ゴメン。こういうとき、どうしてあげたら良いか分からなくて……。小さいとき、妹も雷ダメで、こうすると落ち着くって言ってたからさ。」
妹、いるんだ。
「ううん。あ、ありがとう……。」
優しく泰宏くんが抱きしめてくれた。
「やじゃない?」
声も本当に優しくて……
「うん。」
どうしてこうしてるんだっけ?
一瞬、忘れそうになる。
泰宏くん……
ありがとう。
こんなに男の人を頼るなんて初めて。
でも、やっぱりドキドキする。
まだ、遠くでゴロゴロ聴こえる。
ドッドッドッ……
泰宏くんの鼓動が駆け足になってく。
私の鼓動も足早になる!
私はそのまま泰宏くんのことを見ようと顔を上げた。
顔が!真っ赤だった。
「ゴメン、市川さん。女の子とこんなこと……初めてで……妹は落ち着くって言ってたけど、市川さんは妹じゃないし。ゴメンね。ちょっと……限界……。」
そう言って離れた。
「あ。泰宏くん……ありがとう。私のこと考えてくれて。とても嬉しかったよ。」
ドキドキ……
ドキドキ……
笑顔で伝えた。