ぜんぶ二人ではじめて
第3章 勘違いの恋
雷が鳴りやまない。
もう、30分も鳴ってる。
私たちはリビングでソファーに座ってテレビを観てた。
そうこうしてるうちに夕飯作る時間。
今日は、両親とも帰りが20時くらいになるから先に食べててって言われてる。
「泰宏くん……そろそろ帰らないとだよね?」
雨足は弱まってきた。
「俺のことは気にしないで。雷が聴こえなくなるまでいるよ。」
キューン……
胸が締め付けられる。
「ありがとう。」
せめてものお礼に、夕飯、ご馳走しよう!
今夜はオムライスを作ろう。
「今日、両親、帰り遅いの。良かったら、食べていかない?」
18時半……
お腹すいたな。
「マジで?良いの?」
「うん!」
「ありがとう!いただきます!」
「どぅぞ。」
手料理をご馳走するなんて、初めて。
エプロン着けてキッチンに立つ。
いつも通りのことなのに、泰宏くんが見てるからドキドキする!
野菜をトントントン……卵をシャカシャカ……
「手際良いね!いつもやってるの?」
なんて聞かれる。
「うん。うち、両親共働きだから。それに、料理好きだし。」
「うまそー!」
目がキラキラしてる。
「はい!どーぞ。」
「いただきまーす!……うっま!」
パクパク……
すごい早さで食べていく。
「ご馳走さま!」
え?もう?
「おかわりする?」
「いいの?」
クスクス……
「いいよ。」
泰宏くん、可愛い。
こういう一面もあるんだ。
「市川さん、料理うまいね!」
「ありがとう。」
雷、そういえば聴こえなくなった?!
「雷、いったかな?」
「お!そっか。もう、大丈夫?」
「ん。多分。本当にありがとう。体育の時も。」
「いいえ。お役に立てたのなら光栄ですよ。」
「立ちましたとも!本当に。」
そんな会話をしながらオムライスを食べた。
泰宏くんとの会話、とても楽しい。
「市川さん、ケチャップついてる。」
そう言って、口の端のケチャップを親指で取ってくれて、ペロッと舐めた!
その仕草がセクシー過ぎて、
バクバク……
「ありがと。」
真っ赤になってうつむいた。
「あ!ごめっ!つい。……なんか今日、変だ……。」
泰宏くんも真っ赤になって、うつむいた。
温かくて優しい空気が流れる……
胸がドキドキ…
泰宏くんの温もりを感じたい。
もう、30分も鳴ってる。
私たちはリビングでソファーに座ってテレビを観てた。
そうこうしてるうちに夕飯作る時間。
今日は、両親とも帰りが20時くらいになるから先に食べててって言われてる。
「泰宏くん……そろそろ帰らないとだよね?」
雨足は弱まってきた。
「俺のことは気にしないで。雷が聴こえなくなるまでいるよ。」
キューン……
胸が締め付けられる。
「ありがとう。」
せめてものお礼に、夕飯、ご馳走しよう!
今夜はオムライスを作ろう。
「今日、両親、帰り遅いの。良かったら、食べていかない?」
18時半……
お腹すいたな。
「マジで?良いの?」
「うん!」
「ありがとう!いただきます!」
「どぅぞ。」
手料理をご馳走するなんて、初めて。
エプロン着けてキッチンに立つ。
いつも通りのことなのに、泰宏くんが見てるからドキドキする!
野菜をトントントン……卵をシャカシャカ……
「手際良いね!いつもやってるの?」
なんて聞かれる。
「うん。うち、両親共働きだから。それに、料理好きだし。」
「うまそー!」
目がキラキラしてる。
「はい!どーぞ。」
「いただきまーす!……うっま!」
パクパク……
すごい早さで食べていく。
「ご馳走さま!」
え?もう?
「おかわりする?」
「いいの?」
クスクス……
「いいよ。」
泰宏くん、可愛い。
こういう一面もあるんだ。
「市川さん、料理うまいね!」
「ありがとう。」
雷、そういえば聴こえなくなった?!
「雷、いったかな?」
「お!そっか。もう、大丈夫?」
「ん。多分。本当にありがとう。体育の時も。」
「いいえ。お役に立てたのなら光栄ですよ。」
「立ちましたとも!本当に。」
そんな会話をしながらオムライスを食べた。
泰宏くんとの会話、とても楽しい。
「市川さん、ケチャップついてる。」
そう言って、口の端のケチャップを親指で取ってくれて、ペロッと舐めた!
その仕草がセクシー過ぎて、
バクバク……
「ありがと。」
真っ赤になってうつむいた。
「あ!ごめっ!つい。……なんか今日、変だ……。」
泰宏くんも真っ赤になって、うつむいた。
温かくて優しい空気が流れる……
胸がドキドキ…
泰宏くんの温もりを感じたい。