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ぜんぶ二人ではじめて

第29章 愛をあげよう

side 七海

ヤスくんから、プロポーズされちゃった!

とっても幸せな気持ちで、ふわふわ浮いてるような感覚。

これから何があっても、ヤスくんを信じて着いていくよ!

ふわふわした気持ちのまま、

みんなが帰ってきた!

急に、

ワイワイガヤガヤ。

じぃじ、ばぁば、じーちゃん、ばーちゃんも来てくれて、大にぎわい。

朝から頑張って作ったご馳走を誉めてもらえて、とても嬉しい!!!

食事をとりながら、

「こんなに美味しいお料理ができるなんて!ナナはもういつでもお嫁さんに行けるね。」

なんてばぁばが言う。

「ほんと!いつの間にかすっかりキレイになってるし!もう大人だね。」

と、母さんが言う。

「まさか!ヤスくんと!?」

なんて父さんが言うから、

「何よ?」

反応すると、

「そうなの?ヤスくん!」

て、父さんがヤスくんにふる。

え?何が?

「だとしたら、七海をこんなにキレイにしてくれてありがとう!」

なんて言ってる。

ヤスくんは、恥ずかしそうに下を向いていた。

「そうかぁ。七海も大人の女になったわけだな。」

じーちゃんまで乗っかってきて、

「ヤスくん、貢さんに報告しないとな!」

そう言って、

ガッハッハッ!

と、笑った。

「深澤さん、やめてくださいよ。」

ヤスくんが恥ずかしそうに言う。

ヤスくんがいじめられてるみたいで嫌!

「もう!何の話してるの?分かるように言ってよ!」

口を挟んだ。

「良いんだよ、ナナちゃん。分からなくても良いこともあるよ。」

なんてヤスくんが言う。

「もう……」

ヤスくんがそう言うなら良いけどさー。






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