テキストサイズ

ぜんぶ二人ではじめて

第31章 深まる…

笑顔がキラキラしていて、ものすごく可愛くて、俺は、店員さんに、

「あれ、つけて帰っても良いですか?」

と、小声で聞いた。

「もちろんです。」

それを聞いて、支払いして、ケースをいただいて、

「ナナちゃん?」

「ん?」

「他のも見る?」

そう聞くと、

もう一度、指輪を見て、外して、

「他のはガラス越しで良い。もう少し、見ても良い?」

そう言った。

「もちろん。ゆっくり見て良いよ。」

俺は指輪をケースに入れた。

店員さんが、小声で、

「内側に文字入れ出来ますが、しますか?」

と聞いてきた。

「どういったことを入れるんですか?」

「例えば、日付とか、好きな文字とか、お互いの名前とかですね。」

「考えてみます。」

「紙に書いてくだされば大丈夫ですよ。」

そんな後押しもあり、俺は文字入れを決めた!

LOVE you now and FOREVER

<今もこれからも愛してる>

店員さんに紙を渡した。

「5分くらいでできます。」

そう言われ、ナナちゃんにネックレスとか見せて、

15分くらいいた。ネックレスを見ている時に、小声で、

「出来上がりました。包装はどうしますか?」

と、聞かれたが、

「ケースで大丈夫です。ありがとうございました。」

そう答えた。

ナナちゃんはこちらのやりとりには気がついていない。

「ヤスくん、満足したよー。ありがとう。」

ナナちゃんが笑顔でそう言うので、店から出た。

ナナちゃんの笑顔。

これが見れれば俺はどんなことでもする。

ナナちゃんが好きで好きでたまらない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ