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ぜんぶ二人ではじめて

第33章 プレゼント

部屋に戻り、食休み。

外の景色を見ながら、二人で話してた。

「ヤスくん、本当にカッコいいこと、サラッとするから、驚くよ。」

ナナちゃんが言う。

「誕生日くらいはね。」

「ううん。毎日、本当にカッコいいよ。」

「ありがと。」

「こんなステキな彼氏がいて、私は世界一の幸せ者だよ。」

「それは、オレのセリフだから。」

「え?」

「ナナちゃんは本気で可愛いし、キレイだよ。きっと、百人が百人とも頷くほどだよ。」

なんて言いながら照れていく。

もうすぐ、24時。

「俺は、ナナちゃんと出会うために生まれてきたんだと思う。」

「ヤスくん……」

ナナちゃんの瞳がうるうるしてく。

あと3分で24時。

「寂しい思いはさせないよう、最大の努力はする!ナナちゃんの笑顔を守れるよう、常に頑張る!俺は……ナナちゃんが生きてる今もこれからも……10年先も20年先も……」

ナナちゃんの瞳は涙で溢れてる。

「ナナちゃんと歩いていきたい。」

そう言って、左手をとって、薬指にキスをした。

そして、右手をとって、薬指に指輪をはめながら、

「16歳、おめでとう。」

そう言った。

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