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ぜんぶ二人ではじめて

第33章 プレゼント

朝、7時。

隣で眠るヤスくんを見ると、

「おはよ。」

目が合った!

「おはよぉ、ヤスくん。」

「ナナちゃん……寝顔めっちゃ可愛かった。」

「恥ずかしいよぉ。」

キラキラ光る指輪とブレスレット。

「顔、洗ってくる……」

そう言ってベッドから降りようとすると、

「家族風呂、せっかくだから、一緒に入らない?」

ドキン!

「……(コクン)」

私は頷いて、二人で入ることにした。

チャプーン……

お風呂にいる、ヤスくん……

ガラス張りのお風呂場。

目の前に広がる海と山と青空。

バスタオルを胸から巻いて、

「ヤスくん……」

「ナナちゃん、セクシー……」

前に一緒にお風呂入ったときとは……違う。

自分から、入った。

「あんまり見ないで。バスタオル取るからあっち向いてて?」

「はいはい。」

ヤスくんが景色を眺めてる。

こっちを見ないのを確認して、さっとシャワー浴びて、そっと、お湯に浸かった。

ヤスくんから少し離れて、入る。

「ナナちゃん、もっとこっちにおいでよ?」

ヤスくんが手を差し出す。

「ん……」

キュッと手を握る。

「景色、キレイだね。」

「うん。」

「髪、アップにしてるの、初めて見たかも。」

「あ……うん。変?」

「似合ってるよ。後ろから抱っこしてもいい?」

「うん。」

ヤスくんが広い胸で包んでくれる。

「何かスイッチがあるよ。」

「ん?」

お風呂の脇にスイッチがあった。

ヤスくんは迷わずスイッチオンする。






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