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ぜんぶ二人ではじめて

第36章 解決

6時。

俺は家を出る時にナナちゃんにメールをしておいた。

ナナちゃんから返信が来た。

【集合、何時?】

【7時。】

【了解。着いたら電話して?】

【OK!】

早く着きすぎてしまったが、一応、電話をいれる。

「‘着いた?’」

「あぁ。」

「‘今行く!’」

そう言って門を開けに来てくれ、

「まだ時間あるから……」

そう言って、家の中へと招いてくれた。

ダイニングキッチンで話す。

「お弁当、作っちゃったけど、良かった?」

頼んでなくてもナナちゃんは毎回、作ってくれる。

「ありがとう。大歓迎だよ。」

「さっき、陸翔が起きちゃって、今、ソファーで寝かせた所なの。」

「そうなの?ナナちゃん、ちゃんと寝た?」

「うん。大丈夫だよ。」

なんて話してると、奥の部屋から、

「ホギャホギャ……」

陸翔くんか美空ちゃんの声がした。

「あ!美空もか。」

なんで聞き分けられるんだ?すごっ。

「俺、ミルク作っておくよ。」

そう思いながらも手伝いはする。

「ありがとう、ヤスくん。」

美空ちゃんがいる部屋に行くナナちゃん。

毎週、金曜日と土曜日は夜泣きの時、ナナちゃんが当番してる。

今日は日曜日だけど……臨時で見てたっぽい?

3日連続でほぼオール……?

ちゃんと寝たのか?

大丈夫かな?

俺はミルクを冷ましながら心配してた。

「美空ー。今、ミルクにするからねー?」

ナナちゃんがあやす。

声に張りがない。

「ナナちゃん、俺が代わるから、少し、寝な!?」

「え?」

「ろくに寝てないだろ?」

白状しろ!と、見つめる。

「う、うん……。」

「ほら。美空ちゃん預かるよ。」

そう言って、美空ちゃんを抱っこして、ミルクをあげる。

「こっちの膝使う?」

俺は美空ちゃんを乗せない方の膝を指差した。

「ありがとう♪」

甘える仕草が可愛い。

美空ちゃん、ナナちゃんに似てるなー。

キミも、美人になるね。

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