ぜんぶ二人ではじめて
第38章 ギリギリ……
「俺とナナちゃん、両方と。で!昌樹!あいつにまたナナちゃんに近づいたら本気で殴るって言っといて!」
ヤスくんが険しい顔で昌樹くんに言う。
昌樹くんと和樹くん、横顔がそっくりなんだ!
今頃気がつくなんてね。
「何?あいつ、七海ちゃんに何かしたの?」
昌樹くんが聞いてくる。
「あぁ。ナナちゃんのこと押し倒した!」
「はぁぁぁ?」
「しかも俺の目の前で!」
「マッジ?」
「マジ。しかもナナちゃんにヤらせてとか俺にナナちゃんくれって言った。」
ヤスくんが思い出してムカついてる。
「もう……ヤスくん。良いでしょ?昌樹くんのこと責めてるみたいで……。」
私がそう言うと、
「いや。七海ちゃんいいんだよ。あいつ、彩月が好きなんだよ。で、俺にとられたから本気の恋愛なんて信じてないだの言うようになっちゃったの。俺にも責任はあるんだ。」
昌樹くんがそう答えた。
「ただ、本当にモテるから女の子騙すみたいにとっかえひっかえしてるんだよ。今は恋愛迷子だと思って、見守ろうって、彩月と話してるんだ。迷惑かけてホントにゴメンね。」
そう言って一生懸命謝ってくれた。
「昌樹くんのせいじゃないよ。」
私はそう言って昌樹くんを励ました。
そっか。
本当に欲しかったものを手に入れることができなかったんだ。
本気で好きだったんだね、彩月ちゃんのこと。
食堂で話してから、お弁当タイムになった。
パカッ!
ヤスくんがお弁当を開けた。
「ナナちゃん!いつもありがとう!!!うまそー!いただきます!」
元気良いなー。
「いつも残さず食べてくれてありがとう。」
三人でお昼。
「七海ちゃん、料理上手だよね。」
昌樹くんが言う。
「最高だよ。ナナちゃんのご飯。」
ヤスくんが誉めてくれる。
「ありがとう、二人とも。」
満面の笑みで答えた。
二人の顔が赤い。
「どうかしたの?」
訪ねると、
「ナナちゃん、可愛い……」
呟くように言う、ヤスくん。
「もう。ヤスくんはそんなことばっか。」
恥ずかしくて俯いて食べる。
知ってる。ヤスくんが本気でそう言ってること。だから恥ずかしい。
でも、それ以上にすっごく嬉しい!
ヤスくんが険しい顔で昌樹くんに言う。
昌樹くんと和樹くん、横顔がそっくりなんだ!
今頃気がつくなんてね。
「何?あいつ、七海ちゃんに何かしたの?」
昌樹くんが聞いてくる。
「あぁ。ナナちゃんのこと押し倒した!」
「はぁぁぁ?」
「しかも俺の目の前で!」
「マッジ?」
「マジ。しかもナナちゃんにヤらせてとか俺にナナちゃんくれって言った。」
ヤスくんが思い出してムカついてる。
「もう……ヤスくん。良いでしょ?昌樹くんのこと責めてるみたいで……。」
私がそう言うと、
「いや。七海ちゃんいいんだよ。あいつ、彩月が好きなんだよ。で、俺にとられたから本気の恋愛なんて信じてないだの言うようになっちゃったの。俺にも責任はあるんだ。」
昌樹くんがそう答えた。
「ただ、本当にモテるから女の子騙すみたいにとっかえひっかえしてるんだよ。今は恋愛迷子だと思って、見守ろうって、彩月と話してるんだ。迷惑かけてホントにゴメンね。」
そう言って一生懸命謝ってくれた。
「昌樹くんのせいじゃないよ。」
私はそう言って昌樹くんを励ました。
そっか。
本当に欲しかったものを手に入れることができなかったんだ。
本気で好きだったんだね、彩月ちゃんのこと。
食堂で話してから、お弁当タイムになった。
パカッ!
ヤスくんがお弁当を開けた。
「ナナちゃん!いつもありがとう!!!うまそー!いただきます!」
元気良いなー。
「いつも残さず食べてくれてありがとう。」
三人でお昼。
「七海ちゃん、料理上手だよね。」
昌樹くんが言う。
「最高だよ。ナナちゃんのご飯。」
ヤスくんが誉めてくれる。
「ありがとう、二人とも。」
満面の笑みで答えた。
二人の顔が赤い。
「どうかしたの?」
訪ねると、
「ナナちゃん、可愛い……」
呟くように言う、ヤスくん。
「もう。ヤスくんはそんなことばっか。」
恥ずかしくて俯いて食べる。
知ってる。ヤスくんが本気でそう言ってること。だから恥ずかしい。
でも、それ以上にすっごく嬉しい!