テキストサイズ

ぜんぶ二人ではじめて

第39章 解禁日

そんな言葉一つ、言うのでさえ、緊張で、声が震える。

「ヤスくんと、くっついていたいの。」

震えた声で続けた。

「俺……ナナちゃん見たら、今、我慢できない。ここで……しちゃう。」

「いいよ。」

「!!!よくねーよ。」

「……」

「久しぶりなんだし。ちゃんとベッドで隅々まで愛させてよ。」

「ヤスくん。」

「コンドームもないだろ。」

「イチャイチャするなら…って思って…」

「!!!とりあえず……入るか。」

体が冷える前に……湯船に……二人で……

ヤスくんが入った。

そのあと、私がヤスくんの足の間に座った。

密着率が……気持ちを高める。

ドキンドキン……

ドキンドキン……

すごく高鳴る、鼓動。

あんな大胆なことを言ったくせに、それ以上の勇気が出ない。

「バスタオル、取るよ?」

そう言って、ヤスくんに取られた。

「あっ!」

ギューーッ……

後ろから抱き締めてくれる。

バクンバクン……

心臓がこれ以上、動けないってくらい、バクバク言う。

「ナナちゃん……俺の思うように抱いて良いって言うのは、本心?」

「……うん。」

「じゃぁ、めちゃくちゃにして良い?」

耳元で囁く。

ドキンドキン……

「う、うん。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ