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ぜんぶ二人ではじめて

第40章 関係性

そーっと、間をつめる。

男たちは、玄関入ってすぐの土間にいた!

そーっと覗いたら、美月の服がボロボロだ。

やべぇ!早く何とかしねーと。

キラッ…

1人の男がナイフを持ってる。

美月の体に馬乗りになってフェラさせようとしてるヤツは、季節外れの黒のニット帽を被ってる。
と、
美月の脚を舐めまわしてるヤツは、同じくグレーのニット帽。こいつがナイフを持ってる。

もう1人も何も持ってないはずがない。

チャンスは一回しかない。

本当はヤッてる時の方が攻撃しやすいんだろうけど、美月、多分処女だもんな。早く何とかしてやんねーと。

「いやーーー!」

勃起してるのを無理やり顔に押し付けられて、泣き喚く美月。

美月!!

あいつ、ナイフ置かねーかな。

ちくしょー!

ここからなら、突進しやすい!

間合いは完璧だ!

奴らは俺に気づいてない!

あとはあのナイフ。

「やぁぁぁ!」

ビリビリ……

なんの音だ?

「うっひょー!処女膜だぜ!超可愛い!いっただきまーす!」

マジか!あいつ!美月のパンツ、ナイフで裂いたんかよ!

ぶちっ!

何かがキレた音がした。

「おっりゃーーー!」

ゴギンッ!

バギンッ!

「うっ!」

「あっ…」

俺は夢中でバットを振り回した!

嫌な音もしたが、2人はあっという間に気絶。

「ヤス兄ー…」

ガタガタ震えてる美月…。

勝手知ったる美月の家。バスタオルを持ってきて頭から被せた。

万が一、目覚めたらめんどくせーから、下半身丸出しのまんま、手首と足首を結束バンドで締めてやった。美月の父さんは大工だから、それくらいあるの知ってた。

「警察に電話するか。」

「ヤス兄…早くここから出たい!怖い!怖い!怖いよぉー!」

「分かった!大丈夫。大丈夫だ。もう、怖くない。」

ガタガタ震える美月の肩を抱き寄せて、バスタオルの上から頭を撫でる。

「うっ!うっ!怖かったよぉ!ヤス兄ー!あぁぁぁん!うぁぁぁん!」

子どもみたいに声をあげて泣きじゃくる美月。そのまま頭を撫でて、落ち着くのを待つ。

呼吸が楽になってきた。

「とりあえず、お前は着替えろ!な?その間に俺は電話するから。な?」

「いや!ヤス兄も来て!一人怖い。」

「んーー…じゃぁ、電話終わったら一緒に行こう?」

「うん。」

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