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ぜんぶ二人ではじめて

第42章 笑って…

「終わったよ、美月。」

「ありがとう、ヤス兄。」

「湯船に浸かって温まりな?」

「あ、うん。…」

「今のうちに家行って、着替えてくるよ、俺。」

「え?ヤス兄!行かないで?着替えなら父さんの貸すから…一緒にお風呂入ろう?」

え?

「いや、それはまずい。ダメ。身体洗うだけだってヤバイのに…そんなことしたら、お前を傷つけちゃうかもしれない。」

「あ…大きくなっちゃった?」

恥ずかしそうに言う、美月。

そういう仕草がもう…

「あぁ。」

それしか答えられない。

事実を言われて恥ずかしくなる。

「ヤス兄も身体冷えちゃうし…。おっきくなってるのは…その…こんなこと頼んでる私のせいだよね。」

「まーな。」

「でも、怖いの。まだ一人は怖い…から…。それに…洗ってもらった時、…その…私も…気持ち良かった…よ…?」

鼻血出そーなくらい、美月が可愛い。

そんなこと言われてもなぁ…。するわけいかねーじゃん。

「ハ、ハ…ハークションッ!冷えてきた…」

「トランクス…脱いだら?」

「良いのか?」

「うん。」

フィードバックしないかなぁ?

ビショ濡れのトランクスを脱ぎ、裸になる。

タオルで隠しても、どうせバレるしな。

俺は開き直ることにした。

もちろん、ビンビンだ。

「ヤス兄…が……先に入って?」

「あぁ。」

向かい合って美月が湯船に入った。

「あったかい!」

「そーだな。…ガキの頃、思い出すなぁ。」

よく昌樹と和樹と彩月と美月と円香と俺で遊んで、そのままどこかの家に泊まるってなって、だいたい、昌樹・和樹・彩月のグループ、俺と美月・円香のグループで別れてた。もちろん違う組み合わせな時もあるが。別にガキだったし、一緒に風呂入るのとか気にならなかった…

「美月も成長したなぁ…」

「やめてよ、恥ずかしい!ヤス兄だってもう大人じゃん!」

「まぁ、男はなぁ…あと成長するとしたら、身長くらいだろ?お前はまだこれからだからさー。」

俺のムスコは全然おさまらない。

「洗ってくれたとき、エッチなこと、考えてた?」

「…考えないようにしてたよ。」

「でも、結果、スゴイことになってるね?」

「仕方ないだろ?この状況で…勃たない方がおかしいわ。」

「…ありがとね、ヤス兄…。すごく落ち着いたよ。身体まで洗ってくれて…本当にありがとう」

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