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ぜんぶ二人ではじめて

第43章 疑念

「佐古くん、めちゃくちゃ強いんでしょ?!私、コテンパにやられちゃうじゃない!!でも楽しそう!今度、やりましょ!?」

その笑顔に佐古はさらなる緊張。

「は、はい!ありがとうございます!」

なんて言ってて、ちょっと可愛いヤツかも。

恋っつーか、憧れなのかな?

美月情報で、佐古の弟、瑠偉が円香と付き合ってるんだとか。

そっか。ふーん。

想像つかん!円香の女の顔。

美月のはすぐ想像できるのにな。

美月も今頃自己紹介してんのかな。

なんて考えながら自分の番も無事過ぎて、あっという間に部活だ。

週末は試合だからな。

気合い入れていかねーと。

部活は良い!野球はマジで最高だ。

余計なこと考えなくて済む。

練習も終わり、着替えて帰ろうとチャリ置き場に行く。

携帯に目をやる。

メッセが届いてた。

ーー部活終わったら電話ちょうだい。美月ーー

『もしもし?どうした?』

美月に電話した。

『一緒に帰ろー?』

『あぁ。』

『じゃあ、そっち行くから待ってて。』

『おぅ。』

少し待ってたら美月が来た。

円香はいない。

美月と居たいと思った。

俺はそのまま美月と帰った。

大切なことを忘れて…

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