ぜんぶ二人ではじめて
第4章 晃くんが分からない
泰宏くんが見つめてくれる。
ドキドキして、目を反らす。
見ないでって言ったのに、やだって言う。
頬を両手で包んで、キスされた!
やだ……どんな顔すれば良いの?
「七海ー?起きられそう?」
「ん?」
「大丈夫か?七海。」
母さんと父さんが代わる代わる私を呼ぶ。
目を開けると……6時……
6時?
泰宏くんは?
「夕方?」
「寝ぼけてるな。朝だよ?」
「え?私、ずっと寝てたの?」
「そうよ。泰宏くんが私が帰るまでついててくれたのよ。」
「泰宏くんが……?」
「まぁ、仕方ないよ。あんなに熱があったんだから。」
泰宏くん……
帰ったんだ……
って、そりゃあ、そうだよね。今、朝だもん。
でも、目を開けたら、泰宏くんがいるかなって……
寂しい……
「何泣いてるの?七海?大丈夫?」
父さんが驚いたように聞く。
「ん……大丈夫。学校、行く……。」
「行かなくても良いのよ?」
母さんがそう言う。
「行く。」
だって……会いたいんだもん。
夢でずっと、泰宏くんが隣で微笑んでたの。
「フフフ。七海もお年頃だもんねー。」
なんて、意味ありげに言う。
「何よー?」
「泰宏くん、良い人ね。」
「……ん。」
「お付き合いしてるの?」
「してない。」
「泣くほど好きなら告白すれば良いじゃない。」
「……だって……。」
「じゃぁ、誰かに盗られちゃうかもよ?」
「そんなことないもんッ!」
「フフフ。早く着替えて朝ごはん食べて?」
「はーい。」
着替えてダイニングに行く。
もう。母さんたら。あれ?私、泰宏くんのこと気になってるって話した?
あれ?会いたいって思っただけなのに、涙出るのってなんで?
朝ごはんを食べながら考えてた。
6時半……父さんがあまり食欲ないって話したら心配してくれて、点滴をしてくれた。
父さんは雇われ医師。
昨夜も点滴してくれたみたい。
7時半過ぎ……
ピンポーン……
?
「七海!泰宏くんよ。」
「え?」
パタパタ……玄関へ。
会いたくて……急ぐ。
「おはよう、市川さん。」
会いたかった人の笑顔が見れた!
「泰宏くん!おはよう!」
私も笑顔で答える。
会いたかったの。
すごく……会いたかった……
ドキドキして、目を反らす。
見ないでって言ったのに、やだって言う。
頬を両手で包んで、キスされた!
やだ……どんな顔すれば良いの?
「七海ー?起きられそう?」
「ん?」
「大丈夫か?七海。」
母さんと父さんが代わる代わる私を呼ぶ。
目を開けると……6時……
6時?
泰宏くんは?
「夕方?」
「寝ぼけてるな。朝だよ?」
「え?私、ずっと寝てたの?」
「そうよ。泰宏くんが私が帰るまでついててくれたのよ。」
「泰宏くんが……?」
「まぁ、仕方ないよ。あんなに熱があったんだから。」
泰宏くん……
帰ったんだ……
って、そりゃあ、そうだよね。今、朝だもん。
でも、目を開けたら、泰宏くんがいるかなって……
寂しい……
「何泣いてるの?七海?大丈夫?」
父さんが驚いたように聞く。
「ん……大丈夫。学校、行く……。」
「行かなくても良いのよ?」
母さんがそう言う。
「行く。」
だって……会いたいんだもん。
夢でずっと、泰宏くんが隣で微笑んでたの。
「フフフ。七海もお年頃だもんねー。」
なんて、意味ありげに言う。
「何よー?」
「泰宏くん、良い人ね。」
「……ん。」
「お付き合いしてるの?」
「してない。」
「泣くほど好きなら告白すれば良いじゃない。」
「……だって……。」
「じゃぁ、誰かに盗られちゃうかもよ?」
「そんなことないもんッ!」
「フフフ。早く着替えて朝ごはん食べて?」
「はーい。」
着替えてダイニングに行く。
もう。母さんたら。あれ?私、泰宏くんのこと気になってるって話した?
あれ?会いたいって思っただけなのに、涙出るのってなんで?
朝ごはんを食べながら考えてた。
6時半……父さんがあまり食欲ないって話したら心配してくれて、点滴をしてくれた。
父さんは雇われ医師。
昨夜も点滴してくれたみたい。
7時半過ぎ……
ピンポーン……
?
「七海!泰宏くんよ。」
「え?」
パタパタ……玄関へ。
会いたくて……急ぐ。
「おはよう、市川さん。」
会いたかった人の笑顔が見れた!
「泰宏くん!おはよう!」
私も笑顔で答える。
会いたかったの。
すごく……会いたかった……