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ぜんぶ二人ではじめて

第45章 長い夜

side 七海

竜くんと二人きりの夜…

ヤスくんと別れを決意してから、何日も経った。

正式に別れたのは今日だけど…

雰囲気に流されてはいけないって思っていたけど、頭で思うことと、身体は本当に裏腹。

竜くんにドキドキしっぱなし。

親衛隊は特別な存在だった。竜くんが護ってくれるときは、いつも恥ずかしくて、教室に2人とかじゃないのに、顔が見れないくらいドキドキした。

竜くんといると安心する。

それをすごく強く思った。

私のことをたくさん想ってくれて、私が嫌がることはしたくないって言ってくれて…こんなに想ってくれる人を大切に感じる。大きな心だなって思う。

私がちゃんと前に進めるように、ヤスくんと別れるのを見守って待ってて、しかも、話まで聞いてくれるなんて…
ずっと待っててくれて、急かすこともなく、嫌がることもしないで…

竜くんにとって、ヤスくんはライバルに近い存在なのに、私の思いを受け止めて、聞いてくれて…。

絶対手出さないって決めてたんだろうな。

切なくなるくらい優しい。

竜くんの激しい部分も見たい!

キス、優しかったな…

やだ…!もぉ…

頭を洗って、身体を洗ってる時、濡れてきたのが分かった。

さっさと洗って、温まって出よう!

だけど、思考が止まらなくて…温まりながら、竜くんのいろんな表情を思い出してた。

竜くんと抱き合った時…可愛いって言ってもらえてすごく嬉しかった!

竜くんの裸を想像する…

筋肉凄そう!

なんて考えてたら、目が回ってきて、早く出ようと思って立ったら余計に目が回って、浴槽の端に突っ伏すしかできなかった。

これは、大変かも…

でも、身体が動かなくて…意識がボーってしてきてもどうにもできなかった。

竜くん……

心の中いっぱいに竜くんが溢れた。

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