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ぜんぶ二人ではじめて

第46章 セカンドラブ

ゴクンッ!

竜くんの精子を飲み込んだ。

「七海…」

竜くんが照れてるのが分かった。

「…」

私も恥ずかしくなって、視線が合わせられなくなった。

「…なんか…すげぇ嬉しい。」

竜くんが照れながら素直な気持ちを伝えてくれる。

「それなら…良かった。」

そう言って笑顔になると、竜くんが抱き寄せた。

「七海…」

何度も抱きしめられたのに、なんだか新鮮な空気に包まれる。

好きだなって本当に思った。

竜くんがいてくれて良かった。

竜くんとこうなれて、嬉しい。

しばらくの間、ただただ抱き合って、お互いの鼓動を感じていた。

ぐぅーーー

竜くんのお腹の音が鳴った。

「ゴメン。」

そう言って笑う、竜くんの笑顔につられて、

「お腹空いたね。ご飯にしよ?」

笑いながら答えた。

2人で着替えて、洗顔を済ます。

「なんかこーゆーの、照れる。」

鏡越しに言う、竜くんがなんだか可愛い。

ニコニコずっと笑顔の私。

「竜くん、可愛い。」

そう言うと、

「ばーか。」

照れ隠しだって分かる態度でそう返した。

ほんわかした気持ちで朝ごはんを作る。

「手伝うよ。」

そう言って、メニューを伝えると、竜くんが手際よく、卵焼きの準備を始めた。

私は味噌汁を作る。

「こーゆーの、好きだなー、私。」

そう言った。

「何が?」

キョトンとした顔で、ジューッと卵をフライパンに流し込む竜くん。

「好きな人と一緒にキッチンに立って、お料理するの。」

そう言った。

「やったことない?」

「うん。」

そう言って笑顔を見せる。

「俺も好きだな、こーゆーの。」

「竜くん、料理するんだね。」

「少しはね。」

「手際良いね。」

「七海ほどじゃないよ。料理得意だろ?」

「うん!作るの大好き!」

そんな会話を楽しんで、二人で食事をした。

朝の陽射しが暖かい。

優しい光に包まれて、心が満たされる。

竜くんがいてくれて本当に良かった。





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