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ぜんぶ二人ではじめて

第46章 セカンドラブ

「小夜子、そーゆー未来はまだ分からないんだから…。敬一だって嫁もらったんだし…。ごめんね?七海ちゃん。」

親父がフォローする。

「あたし、敬ちゃんのお嫁さん嫌いなんだもーん!七海ちゃん、可愛いし、仲良くしてくれそうだし!ねー?竜ちゃん!」

「母さん…そろそろチャリ受け取って、俺、行くわ。」

いたたまれなくなり、伝えた。

「えー?もぉ?今日は輝ちゃんとこ泊まるんでしょ?」

「あー…七海1人だから七海んとこに泊まるよ。」

「そうなの?お願いだから[できちゃった〕は、やめてね?」

「…大丈夫だよ。…七海、行こう?」

「あ、うん!…えっと…お邪魔しました。失礼致します。」

そう言って川崎サイクリング店をあとにした。

帽子を被って、七海と2ケツ。

「七海、ごめんな、母さん…」

そう言うと、

「竜くんたちのことが大好きなお母さんなんだね。」

なんて返してくれた。

七海の心も寛大だな。

このあと、金田の見舞いに病院に寄った。

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