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ぜんぶ二人ではじめて

第47章 完全看護

竜くんの間合いが安心させてくれる。

「お風呂で…竜くんともし、逆の立場だったら?って考えたら……ッ…すごく、嫌だなって…ッ…。竜くん…ごめんなさい。出会ったこと…ッ…忘れてて…ッ…ヤスくんと…ッ…付き合ったことも…ッ………ッ…私だったら…耐えらんなくてッ……どうしてたかなって…ッ…そしたら、泣けてきちゃうなぁって…ッ…」

ガシッ…軽く抱き寄せた。

ドキンッ!

「良いんだよ。俺には、昔の七海は…手に入らない。けど、…今とこれからがある。…正直言って、嫌だったよ。そんな言葉一つで片付かないくらい…。…泣いたし…ね。でも、それはそれ。過去があるから今があるんだ。今七海がそばに居てくれる…それだけで充分、過去の俺は満たされるよ。」

それを聞いたら嬉しくて!

余計泣けてきた…

「竜くん…ッ…」

「泣かないで…七海…。」

「だってぇ…ッ…嬉しくて…ッ…竜くんの…ッ考えとか…ッ…」

「俺は、こんなに泣いてる七海でも、ものっすごく可愛いと思ってるよ。」

そう言って、雑に絡めてた腕を緩めて…

ギュッ…

抱きしめてくれた。

ドキンッ!ドキンッ!

「七海…泣き止んだら…俺のお願い、聞いてくれない?」

「グスッ……良いよ。」

何でも叶えたい。

私でできることなら…

たくさん待たせたんだもん。

抱きしめてくれてた腕を緩めて、見つめる…

「…大丈夫?」

ドキンッ!ドキンッ!

「うん。」

「膝枕…して?」

「…良いよ。」

パッと離れた竜くん。

「良いの?」

「うん!」

見つめられるとドキドキする!

「ここじゃあ…狭いから、ベッド…行く?」

「そうだね。」

ドキドキ…ドキドキ…

昨夜、抱かれたことを鮮明に思い出す。

竜くんの声…ドキドキ…

竜くんの瞳…ドキドキ…

竜くんの指…ドキドキ…

恥ずかしい!

ベッドの端に脚を投げ出して座る。

ロンTから脚が出ちゃう。

太ももにロンTをできるだけ伸ばす。

ドキドキしながら、

「竜くん、どうぞ?」

言った。

ドキドキ…

フワッ…

竜くんの頭がおりてきた。

「気持ち良い!」

喜ぶ竜くん。

やだ…濡れてきちゃった…



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